[UAチャレンジカップ]連覇狙う佐野日大、好守からの連続ゴールで7発発進
[3.23 UAチャレンジカップ予選リーグ第1節 佐野日大高 7-1 聖光学院高 富士緑の休暇村]
23日、日韓の強豪8チームが優勝を争う「第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING」が山梨県の富士緑の休暇村で開幕。予選リーグ第1節の佐野日大高(栃木)対聖光学院高(福島)戦は7-1で佐野日大が快勝した。
昨年のアンダーアーマーチャレンジカップで優勝している佐野日大は、全国高校選手権出場7回、昨年の関東大会で準優勝している栃木の強豪。一方、12年度に全国選手権初出場を果たしている聖光学院は、昨年の選手権福島県予選準々決勝で全国16強の尚志と好勝負を演じている実力派だ。FW岩木艦(新3年)ら主力が怪我で不在の佐野日大に対し、聖光学院はターンオーバー制を敷いたためにこの試合はサブ組中心の陣容だった。その中で、指揮を執った海老沼秀樹コーチが「高い位置でボールを奪うことができていた。守備をしっかりやりましょうっていう話をしているので、そういった狙いでボールを奪えたのは良かったと思います」という佐野日大が、序盤からゴールを連発して見せる。
前半1分、佐野日大は最初のセットプレーをゴールへ結びつける。FW末岡北都(新3年)の左CKをMF岡田慎太郎(新3年)が頭で叩き込んで先制点。7分にも末岡の右CKから184cmCB長谷川哲哉(新3年)が決定的なヘディングシュートを放った佐野日大は、15分に理想の形から追加点を奪う。相手の楔のパスをインターセプトしたCB高柳洸太(新3年)が前方のスペースへボールを入れると、FW竹内祐太(新3年)がDFを引き付けて中央へラストパス。GKと1対1となったFW相良強(新3年)が右足で2点目のゴールを奪った。
聖光学院は中盤で幅広い動きを見せるMF山崎友輔(新3年)がボールを収め、CB清野雄大(新2年)や右SB大隅圭悟(新2年)が相手のプレッシャーを剥がして前に出ていたが、それでも低い位置で捕まって相手のショートカウンターを食らってしまう。18分、佐野日大はPA近くでインターセプトした竹内のパスから末岡が右足で左隅へ決めて3-0。佐野日大は前半32分にも中盤で存在感を示していたMF久岡拓馬(新3年)の左足での展開から、切り返しでDFをかわした岡田が自身2点目のゴールを叩き込んだ。さらに後半2分にも交代出場のMF小矢島成輝(新3年)が右足ミドルを決めて5-0とする。
聖光学院もMF丹野浩規(新2年)の思い切ったミドルシュートなどで反撃。そして、ベンチから出ていた「1点」の要求に選手たちも必死に応える。16分、右サイドで山崎がFKを獲得すると、MF柴田直樹(新2年)の右足FKから山崎がヘディングシュート。渾身の一撃は右ポストに弾かれたが、そのこぼれ球を交代出場のDF桐生天羽(新3年)が押し込んで1点を奪い取った。
時間が経つにつれて攻守の切り替え、球際の激しさが増していった聖光学院。山田喜行監督が「チームが機能している時はいいんですけど、ダメなときに何もできない現状がある。何ができるか考えながらやっている」というチームはやや戦う姿勢にも欠けていた前半から巻き返して1点を奪い返した。それでも佐野日大は18分に高柳の縦パスから左サイドを突いた左SB福田一成(新2年)がラストパス。中央を強引に抜け出したFW糀谷将之介(新3年)が決めて6点目を奪うと、終了間際にもFW長崎達也(新3年)が右足ミドルを突き刺して7-1で快勝した。
佐野日大の海老沼コーチは「今回23人で来ているんですけど、学校にも上に上がってこれる選手が残っている。シーズンが始まってくるのでいろいろな選手を試してチームを作っていく段階」。佐野日大は昨年、全国上位も狙える戦力だったが、全国総体予選、全国選手権予選はいずれも決勝でライバル・矢板中央高に敗れた。それだけに今年はライバルを上回って全国に勝ち上がること。高柳は「今年も上手い人が揃っている。戦えるチーム、(矢板中央も)倒せるチームだと思っています。全国目指してチーム一つになって戦っていければいい」と意気込んだ。今大会でそれぞれがアピールして、連覇を果たして、目標の全国への弾みをつける。
(取材・文 吉田太郎)
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第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING
23日、日韓の強豪8チームが優勝を争う「第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING」が山梨県の富士緑の休暇村で開幕。予選リーグ第1節の佐野日大高(栃木)対聖光学院高(福島)戦は7-1で佐野日大が快勝した。
昨年のアンダーアーマーチャレンジカップで優勝している佐野日大は、全国高校選手権出場7回、昨年の関東大会で準優勝している栃木の強豪。一方、12年度に全国選手権初出場を果たしている聖光学院は、昨年の選手権福島県予選準々決勝で全国16強の尚志と好勝負を演じている実力派だ。FW岩木艦(新3年)ら主力が怪我で不在の佐野日大に対し、聖光学院はターンオーバー制を敷いたためにこの試合はサブ組中心の陣容だった。その中で、指揮を執った海老沼秀樹コーチが「高い位置でボールを奪うことができていた。守備をしっかりやりましょうっていう話をしているので、そういった狙いでボールを奪えたのは良かったと思います」という佐野日大が、序盤からゴールを連発して見せる。
前半1分、佐野日大は最初のセットプレーをゴールへ結びつける。FW末岡北都(新3年)の左CKをMF岡田慎太郎(新3年)が頭で叩き込んで先制点。7分にも末岡の右CKから184cmCB長谷川哲哉(新3年)が決定的なヘディングシュートを放った佐野日大は、15分に理想の形から追加点を奪う。相手の楔のパスをインターセプトしたCB高柳洸太(新3年)が前方のスペースへボールを入れると、FW竹内祐太(新3年)がDFを引き付けて中央へラストパス。GKと1対1となったFW相良強(新3年)が右足で2点目のゴールを奪った。
聖光学院は中盤で幅広い動きを見せるMF山崎友輔(新3年)がボールを収め、CB清野雄大(新2年)や右SB大隅圭悟(新2年)が相手のプレッシャーを剥がして前に出ていたが、それでも低い位置で捕まって相手のショートカウンターを食らってしまう。18分、佐野日大はPA近くでインターセプトした竹内のパスから末岡が右足で左隅へ決めて3-0。佐野日大は前半32分にも中盤で存在感を示していたMF久岡拓馬(新3年)の左足での展開から、切り返しでDFをかわした岡田が自身2点目のゴールを叩き込んだ。さらに後半2分にも交代出場のMF小矢島成輝(新3年)が右足ミドルを決めて5-0とする。
聖光学院もMF丹野浩規(新2年)の思い切ったミドルシュートなどで反撃。そして、ベンチから出ていた「1点」の要求に選手たちも必死に応える。16分、右サイドで山崎がFKを獲得すると、MF柴田直樹(新2年)の右足FKから山崎がヘディングシュート。渾身の一撃は右ポストに弾かれたが、そのこぼれ球を交代出場のDF桐生天羽(新3年)が押し込んで1点を奪い取った。
時間が経つにつれて攻守の切り替え、球際の激しさが増していった聖光学院。山田喜行監督が「チームが機能している時はいいんですけど、ダメなときに何もできない現状がある。何ができるか考えながらやっている」というチームはやや戦う姿勢にも欠けていた前半から巻き返して1点を奪い返した。それでも佐野日大は18分に高柳の縦パスから左サイドを突いた左SB福田一成(新2年)がラストパス。中央を強引に抜け出したFW糀谷将之介(新3年)が決めて6点目を奪うと、終了間際にもFW長崎達也(新3年)が右足ミドルを突き刺して7-1で快勝した。
佐野日大の海老沼コーチは「今回23人で来ているんですけど、学校にも上に上がってこれる選手が残っている。シーズンが始まってくるのでいろいろな選手を試してチームを作っていく段階」。佐野日大は昨年、全国上位も狙える戦力だったが、全国総体予選、全国選手権予選はいずれも決勝でライバル・矢板中央高に敗れた。それだけに今年はライバルを上回って全国に勝ち上がること。高柳は「今年も上手い人が揃っている。戦えるチーム、(矢板中央も)倒せるチームだと思っています。全国目指してチーム一つになって戦っていければいい」と意気込んだ。今大会でそれぞれがアピールして、連覇を果たして、目標の全国への弾みをつける。
(取材・文 吉田太郎)
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第7回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SPRING