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嫌だなと思ったDFは「いないです」、野洲の逸材ドリブラー・FW村上魁

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 世代を代表するドリブラーだ。野洲高のFW村上魁(新3年)は1年時から注目を集めてきたテクニシャン。スピードで相手をかわすのではなく、独特の間合いから飛び込んでくる相手をいなして体勢を入れ替え、抜き去っていく。これまで対戦してやり辛かったDFは「いない」と言い切る才能。J、年代別代表入りも期待のドリブラーは今年、どのような輝きを放つのか?

野洲高FW村上魁(新3年)
―3月31日まで行われたミズノカップを振り返って
「広島観音戦で肉離れみたいになって最悪っす。自分で(テーピングを)グルグル巻きして試合に出ていました」

―どのような目的を持って大会に臨んでいた?
「グラウンドがあまり良くなかったので、ちょっとドリしてちょっとパスしてという感じです。(コンディションは)遠征に行くと良くなるんで。この試合はまあまあですね」

―選手権の出場を逃したことは発奮材料になった
「そうですね。あの時悔しかったので、今頑張って。でも、頑張ろうとしている時にいつも怪我してしまう」

―この冬に見た人たちは「魁は覚醒した」という言うほど。何か変化が?
「最後、いつもやったらドリで終わっていた。でも最近はドリからのラストパスができるようになってきた。(違いは)その辺かなと」

―最上級生になって今年が勝負
「後悔無いようにしたいですね。自分自身はプロになりたい。なれるように」

―やはりドリブルは人と違う感覚がある?
「ありますね。ドリブルの幅とか、抜く間合いとか。セゾン(FC)の時からやっているんで、そういうのが違うかなと」

―海外への意欲は
「海外(への意欲)もあります。ドイツ挑戦したいです」

―日本一へのこだわりは?
「(野洲は)他のチームとは違うサッカーなんで、そういうところをもっと活かして勝ちたいですけど、今回は連敗したので・・・」

―今年のチームの実力をどう感じている?
「(即答で)強いです。強い」

―強いというのはどの部分で感じる?
「前に行く選手が多い。パスが活きて、なんか(感覚的に)強いです」

―この3年の中では一番いい
「はい。前から一緒にやっている人が多いんで」

―プロへの憧れについては?
「幼稚園からサッカーしていて、小学校の時にジュニアユース、ガンバの落ちて。そこから悔しくてずっと練習してきた」

―小学校の時はそこまで上手くはなかった?
「そうです。そんなです。全然。セゾン(FC)入ってからいろいろなドリが分かって。そこからですね」

―テクニックをどのようにして身に着けた?
「ずっとドリ練習していました。1対1と」

―これまで、やり辛かったチームとかDFとかいる?
「ないっす。(嫌だなと思ったDFは)いないです。ブロック作られたら抜きづらいですけど。(ユース、年代別代表相手でも)自分が満足したらいいっていうタイプなんで。今までずっと満足してきたんで(嫌だなと思ったDFは)いないです」

―課題は
「最後シュートで終わって、アシストとかですね」

―プロの中に入ってもドリブルで抜ける自信は?
「あります。正直、あります」

(取材・文 吉田太郎)

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