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[Jユース選手権]“東京ダービー”はPK戦の末、東京Vユースに軍配!!

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[12.12 Jユースカップ2回戦 東京Vユース 2-2(PK4-2) 三菱養和SCユース ヴェルG]

 Jユースカップ第18回Jリーグユース選手権大会は12日、2回戦の残り6試合を行った。東京都稲城市のヴェルディグラウンドでは、東京ヴェルディユースと三菱養和SCユースが対戦した。試合は2-2で迎えた延長戦の末に、PK戦へもつれ込んだが、東京VユースのGKキローラン菜入がPK2本を止める活躍をみせ、東京Vユースが勝利した。

 東京Vユースは来季のトップ昇格が内定しているGKキローラン菜入、DFキローラン木鈴、DF高野光司、MF小林祐希。そして高校2年生ながら既にJデビュー、リーグではゴールも決めているFW南秀仁が先発出場を果たした。

 今夏の日本クラブユース選手権王者の東京Vユースだったが、まさかのベスト16止まりで終わった秋の全日本ユース(U-18)選手権同様に、序盤から苦しい展開を強いられた。前半32分、三菱養和ユースのFW若狭夢信に先制点を決められて、1点ビハインドで前半を折り返す。

 後半は立ち上がりから反撃に出て、後半4分には、スルーパスに抜け出したMF杉本竜士が技ありのループシュートを決め、同点に追いついた。しかし、そのわずか3分後、養和の若狭にこの日2点目となるシュートを決められ、またもやリードを許してしまった。

 だがこのままでは終われないと来季J組が意地をみせる。後半20分、小林の左CKのボールに合わせたのは、キローラン木鈴。豪快なヘディングシュートで2-2に追いついた。その後もなんとか攻め込むもののフィニッシュまで持ち込めない。試合は延長戦でも決着は着かず、PK戦へもつれこんだ。

 そして迎えたPK戦では、菜入が2本のPKを止める大活躍。養和が2人もPKを止められたのに対して、東京Vユースは、1人目のキッカーを務めた小林が冷静にゴール正面へ突き刺すと、続いて木鈴、杉本、FW相馬将夏と全員が決めて勝利を勝ち取った。

 準々決勝は21日に愛知県刈谷市・ウェーブスタジアム刈谷で行われ、東京Vユースはヴィッセル神戸ユースと対戦する。神戸ユースは既にトップチームでも活躍しているFW小川慶治朗の出場が予想されるが、東京VユースのMF高木善朗は今大会での出場は見送る予定だ。それでも、クラブユース選手権王者の力は落ちることはない。秋の悔しさをバネに、夏の快進撃を再びみせることができるか。

(文 片岡涼)

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