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[プレミアリーグウエスト]福岡U-18、開幕試合で執念の逆転勝利!

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト
[4.9 プレミアリーグウエスト第1節 福岡U-18 2-1名古屋U18 雁の巣]

 今年新設された高円宮杯U-18サッカーリーグプレミアリーグ。記念すべき開幕試合となったウエストリーグ(西日本)第1節、アビスパ福岡U-18(福岡)対名古屋グランパスU18(愛知)が9日、福岡の雁の巣レクリエーションセンターで行われ、福岡が2-1で勝った。明日10日にはイースト(東日本)、ウエストで計7試合が開催される。

 名古屋は昨年に右ひざ前十字靭帯断裂の大怪我を負った、エースの高原幹を先発起用。期待のスーパールーキー北川柊斗と2トップを組み、立ち上がりから福岡守備陣に容赦なく襲い掛かった。

 すると6分、試合はいきなり動く。中盤に落ちた高原から、左サイドのMF岩田考弘へ展開すると、岩田が出したDFライン裏へのロングボールに北川が抜け出す。北川は飛び出してきたGKの位置をよく見てダイレクトのループシュートを選択。ボールは綺麗な放物線を描いて、福岡ゴールに吸い込まれた。

 これで勢いに乗った名古屋は、自慢の2トップのキープ力と突破力、右MFの都竹俊優のドリブル突破、左の岩田の正確なクロス、そしてボランチの水野泰輔の展開力ががっちりとかみ合って、福岡を圧倒。何度もチャンスを作り出した。

 しかし、「シュートのときに踏ん張りが利かなかった。思うようなシュートが打てなかった」と高原が唇をかんだように、アタッキングエリアまでうまく崩しながらも、肝心のシュートが福岡GK朝川知樹のファインセーブもあって、追加点を奪うことが出来ない。

 すると後半、福岡は左MFの梅野健太郎に代え、期待の中学3年生、FW中島賢星を投入。トップ下の山口晃大を左MFに、中島をトップ下に起用した。すると中島は孤立気味だった1トップの三苫元太に積極的に絡み、攻撃を活性化。試合は名古屋ペースからこう着状態になると12分、右MF西村俊大のクロスを中央で山口がヘッドで合わせて福岡が同点に追いつく。

 そして28分、ゴール前の混戦から西村が決勝ゴールを押し込んで、試合をひっくり返した。
「再三のチャンスで決め切れなかったのが痛かった」。試合後の高田哲也監督の言葉通り、名古屋はいい形で試合を進めながらも、突き放せなかったのが敗因だった。対して「相手のほうがうまいというのは分かっていた。でもその分、気持ちで戦った」と三苫が語ったように、福岡のチームとしての粘り強さが「ホームチーム」の勝因であった。

(取材・文 安藤隆人)
特設:2011 プレミアリーグ

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