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[クラブユース選手権]名古屋U18が札幌U-18に競り勝ち、ベスト4進出!!4強出揃う

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 adidas CUP 2011 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は27日に準々決勝を行い、連覇を狙う東京ヴェルディユース、前回準優勝の柏レイソルU-18、名古屋グランパスU18、ヴィッセル神戸U-18がベスト4に名を連ねた(全試合のスコア、得点者は記事の最下部に記載)。

 東京Vユースは、浦和レッズユースに5-0と圧勝した。前半26分に前線で起用されたMF中島翔哉のゴールで先制すると、36分には主将のMF杉本竜士がドリブルから豪快なミドルシュートを突き刺してリードを広げた。さらに41分、杉本がドリブルで仕掛けてPKを獲得。自ら決めて前半で3点と大きなアドバンテージを得た。

後半開始早々にCB長田海人が2度目の警告で退場となったが、スコアに余裕があるため慌てることなく対応。ボール支配率こそ圧倒的に浦和が優位になったが決定的な場面は作らせず、逆に選手交代で推進力を増してパワフルなカウンター攻撃を繰り出した。試合終了間際には86分にFW菅嶋弘希、89分にDF舘野俊祐と途中出場の選手がゴールを奪い、容赦なくリードを広げた。

 柏U-18は、4-2で粘る鹿島アントラーズユースを振り切った。開始早々の3分に失点したが、21分にMF吉川修平、45分にFW川島章示がゴールを決めて逆転。後半は65分、68分とMF平久将士が連続得点を挙げてリードを広げ、試合終了間際に1点を失ったが逃げ切った。

 名古屋U18は、2-1でコンサドーレ札幌U-18に競り勝った(写真)。相手の攻撃を手堅い守備で切り抜けると、エースの高原幹が41分、前半アディショナルタイムと立て続けにゴールを奪ってみせた。1点目はMF水野泰輔のスルーパスで抜け出し「あんまり得意ではないけど、気持ちで打った」というワンタッチのループシュートで相手GKの頭上を抜いてゴール。2点目は右サイドを深くえぐった水野がマイナスに送ったラストパスを丁寧にコントロールしてから押し込んだ。後半はカウンター中心で時間を費やし、試合終了間際に右DF富田亮輔が退場となり、直接FKを札幌のMF前貴之に決められたが、そのまま逃げ切った。名古屋U18の高田哲也監督は、エースの活躍を喜びながら昨年の成績を超えるために「準決勝以降は、ラッキーボーイのような存在も出てきてほしい」と他の攻撃陣に奮起を促した。

 神戸U-18は、前日に敗れた川崎フロンターレU-18にリベンジを果たした。グループリーグから決勝トーナメントにつながる大会形式の場合、同じグループリーグのチーム同士は初戦で対戦しないのが一般的だが、今大会はグループリーグの成績を全体で見比べて順位を決め、トーナメントの枠に当てはめる方式で行われている。そのため、「1位の2位」である川崎と「2位の1位」となった神戸は、まさかの2連戦。前日は2-0で川崎が勝利したが、再戦では勝敗がひっくり返り、神戸が2-0で勝利した。開始わずか4分、右CKをDF免田朋己が頭で合わせて先制。後半に入ると71分にDF岩波拓也が今大会2発目となる直接FKをたたき込んで追加点を奪った。

 会場を神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場に移して29日に行われる準決勝では、東京Vユースと柏U-18が再戦。名古屋U18は神戸U-18と対戦する。決勝戦は31日に開催される。夏のクラブ日本一に向け、大会は大詰めを迎えている。

■準々決勝の全試合結果

浦和ユース 0-5 東京Vユース
[東]中島翔哉(26分)、杉本竜士2(36分、41分=PK)、菅嶋弘希(86分=PK)、舘野俊祐(89分)

名古屋U18 2-1 札幌U-18
[名]高原幹2(41分、45分+1)
[札]前貴之(86分)

柏U-18 4-2 鹿島ユース
[柏]吉川修平(21分)、川島章示(45分)、平久将土2(65分、68分)
[鹿]中川義貴(3分)、鈴木隆雅(70分)

川崎F U-18 0-2 神戸U-18
[神]免田朋己(4分)、岩波拓也(71分)

[写真]高原(背番号9)の先制点を喜ぶ名古屋U18イレブン

(取材・文 平野貴也)
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