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体調不良の長谷部は回復。「攻守の切り替えが大事」

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疲労による体調不良で4日の練習を途中で切り上げた長谷部誠(ボルフスブルク)が非公開部分も含めてすべてのメニューをこなし、“心配なし”をアピール。ウズベキスタン戦では遠藤保仁とのダブルボランチで先発することが確実となった。

1-1の引き分けに終わった昨年10月15日のウズベキスタン戦(埼玉スタジアム)は先発フル出場。日本が敵陣に攻め入っているところからボールを奪われ、一気に前線へ運ばれて闘莉王と中沢佑二がちぎられた失点場面を振り返りつつ、「去年の失点もそうだったけど、相手のカウンターには気をつけないといけない。攻守の切り替え、特に攻撃から守備への切り替えが大事になってくる」と話した。

代表に初招集されたのはドイツワールドカップイヤーだった06年2月。ジーコ監督に抜擢を受けて数試合に出たが、ワールドカップメンバーに選ばれるまでには至らなかった。オシム監督時代も最初は呼ばれたが、途中からは声がかからなくなった。

だが今は違う。岡田ジャパンでは、昨年5月のキリンカップ・コートジボワール戦で先発したのを皮切りに、W杯3次予選オマーン戦以降はレギュラーの座を獲得。独力突破のできる中盤のダイナモとして、欠かせない戦力へと成長した。

「これだけ試合に出させてもらってW杯に出られれば、本当に達成感がある。でも今はそれよりチームの勝利。そこに集中したい」

浦和時代にはJリーグ、ナビスコカップ、天皇杯(2回)で優勝し、アジアチャンピオンにも輝いた。ブンデスリーガ移籍2年目の今季はボルフスブルクのリーグ初優勝に貢献。所属クラブで獲得しているタイトルは6つと、岡田ジャパン最多を誇る長谷部。W杯出場権獲得となれば、「フォアザチーム」をモットーとする男に、もう一つの勲章が加わることになる。

<写真>体調不良が心配されたMF長谷部誠も問題なさそう

(取材・文・矢内由美子)

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