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日本のジェラードに…W杯出場へ憲剛「あしたで決める」

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 トップ下の新境地を開拓したMF中村憲剛(川崎F)がW杯アジア最終予選初先発を飾る。「憲剛システム」とも言える4-2-1-3の新布陣がキリン杯で爆発し、その存在を強烈にアピール。MF中村俊輔、MF遠藤保仁とのパスワークが機能すれば、守りを固めてくるであろうウズベキスタンの守備陣を崩すことも難しくはない。

 岡田武史監督からはイングランド代表MFジェラード(リバプール)をイメージしろとも言われている。宿舎ではスタッフが用意してくれたリバプールの試合もチェック。自分の持ち味であるパスや飛び出しに、ジェラードらしいゴール前での思い切りの良さもプラス。5月31日のベルギー戦ではチーム最多の6本のシュートを放ち、1得点1アシストを記録した。“イメージトレーニング”の効果は結果にも出ている。

 「あと3試合あるけど、あしたで決めるつもりで、みんなも気持ちは入っている」。これまでの最終予選5試合で憲剛が出場したのは昨年9月6日のバーレーン戦のラスト20分のみ。2月11日のオーストラリア戦ではベンチ外になる屈辱も味わった。

 過去の悔しさをバネにしてつかみ取ったトップ下という新たな“居場所”。W杯出場を懸けた大一番で、ようやくピッチの上で躍動する憲剛の姿を見ることができる。

<写真>トップ下の新境地を開拓したMF中村憲剛

(取材・文 西山紘平)

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