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前日帰国の本田、長友が強行出場も…遠かったゴール

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[6.1 キリン杯 日本0-0ペルー 東北電ス]

 強行出場も勝利には結び付かなかった。前日31日に帰国したばかりのMF本田圭佑(CSKAモスクワ)、DF長友佑都(インテル)はともに途中出場。0-0で折り返した後半開始からピッチに入った本田は4-2-3-1のトップ下としてボールに絡みながらポゼッションを高めたが、チームとして攻め切ることはできなかった。

「流れを変えるのは当たり前。その度合いが物足りなかった。一人でどれだけ変えられるかと思ったけど、メンバーも変わって、共通理解というところで全然ダメだった」

 3-4-3で臨んだ前半はわずかシュート2本。慣れ親しんだ4-2-3-1に変更した後半で勝負を決めたかったが、悪い流れは変わらなかった。後半11分、右45度の絶好の位置でFKを獲得したが、本田が左足を振り抜いたシュートはゴール上へ。その後は同39分に本田がミドルシュートを放つまで、実に28分間にわたってチームとして1本のシュートも打てなかった。

 長友は後半22分からピッチへ。「求められていたのはサイドからどんどん仕掛けてチャンスをつくること」と、最初は2列目の左サイドに入ったが、直後にDF安田理大が負傷交代したため、左SBにポジションを下げた。

「もうちょっと自分たちのボールにして、落ち着いて回せればよかった。自分たちのミスも多くて、相手にペースを握られた場面も多かった」

 “中1日半”の強行軍。長友がピッチに入ると、3万9048人で埋まったスタンドからはひと際、大きな歓声があがったが、チームを勝利に導くことはできなかった。

「試合中に(本田)圭佑とも話したけど、だれが出ても同じパフォーマンスをしないといけない。だれが出ても、監督が求めているものを体現できないと、W杯では上にいけない」

 コンディションも、新戦力が多かったことも言い訳にはできない。7日のチェコ戦(日産ス)までは中5日。自分自身のコンディションを上げていくとともに、この日の課題をチームとして修正し、次こそは勝利をつかみ取る。

[写真]不発に終わった本田

(取材・文 西山紘平)

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