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[高校MOM252]近大附高FW田中直基(3年)_シュート3本でハット!

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.13 JFAプリンスリーグ関西2部第6節 近大附高 3-2 奈良育英高]

 前線で大きな存在感を放った。近大附高(大阪)の長身FW田中直基はワントップ気味に張り出し、前線でターゲットとなった彼は前半、奈良育英の組織的な守備の前に苦しみ、攻撃の起点となれなかった。しかし後半、ゴール前の混戦からチームのファーストシュートをゴールへ叩き込み、先制点をもたらすと、自らも勢いに乗った。

 31分、右FKを得ると、DF平阪洋介のキックを中央で巧みにトラップし、冷静にゴールに流し込んだ。この日2本目のシュートで、奈良育英を突き放すと、圧巻は1点差に迫られた状況で迎えた後半ロスタイム。交代出場のMF横野敏大のスルーパスに抜け出すと、GKとの1対1をきっちりとゴールへ沈めて、シュート3本でハットトリックを達成。脅威の決定率100%で、チームを勝利に導いた。

「相手の裏に飛び出して、シュートを打っていくことを心がけました」と語ったように、高さだけでなく、瞬間的な速さを生かして果敢に裏を狙い続けた姿勢が、結果に繋がった。プリンスリーグの残り試合、沖縄で開催される全国総体で勝ち続けるためには、彼の活躍なしでは成しえない。間違いなく、田中が近大附の命運を握っている。

(取材・文 安藤隆人)

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