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3バック&堅守速攻に変更の新生レイソル、鹿島から貴重な勝ち点1

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[7.25 J1第19節 鹿島1-1柏 カシマ]

 17位に低迷する柏レイソルが首位鹿島アントラーズからアウェーで貴重な勝ち点1を奪った。新指揮官にネルシーニョ監督が就任。登録が間に合わなかったためベンチ入りはできなかったが、スタンドから無線で指示を送り、ハーフタイムにもロッカールームで選手にゲキを飛ばすなど実質的な“初采配”となった。

 システムも3-4-3に変更した柏は立ち上がりから豊富な運動量でプレッシャーをかけ、球際でも激しく競り合うなど気持ちを前面に押し出した。鹿島に押し込まれる時間帯も3バックの中央に入ったDF近藤直也を中心にした守備陣が粘り強く耐え、左ウイングバックに入ったMF大津祐樹が切れ味鋭いドリブルでチャンスをつくるなど堅守速攻のスタイルで鹿島と渡り合った。

 そして前半44分、FWフランサがFWポポにワンツーで戻そうとしたパスがDF伊野波雅彦に当たり、右サイドを駆け上がっていたMF村上佑介の目の前にこぼれる。ワントラップから冷静に右足を振り抜いたシュートはゴールネットに吸い込まれ、柏が先制に成功した。

 後半に入ると、鹿島が反撃に出る。後半11分には途中出場のDF新井場徹の左クロスにFWマルキーニョスが頭で合わせ、1-1の同点。その後も猛攻を仕掛けたが、同33分、MFダニーロの右クロスに合わせようとしたFW大迫勇也にもDF古賀正紘がファウル覚悟で厳しく寄せ、ゴールを許さなかった。

 試合後のインタビューで柏の監督代行を務めた井原正巳ヘッドコーチは「相手の長所を消すやり方を取った。守備に関しては意図していたことができたと監督も評価していた。選手もある程度自信を付けたと思う」と強調した。

 一方、ホームで引き分けに終わった鹿島だが、17試合連続負けなし(12勝5分)のJ1新記録を樹立。3位新潟、4位川崎Fがこの日試合がなく、2位の浦和が敗れたため、暫定ながら2位との勝ち点差は10に広がった。

(文 西山紘平)

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