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新生・名古屋出陣も苦手・川崎ジュニーニョに……

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[8.15 J1第21節 名古屋0-2川崎F 瑞穂]

 J1第21節は15日、6試合を行い、瑞穂陸上競技場では10位・名古屋グランパス対2位・川崎フロンターレの試合が行われ、川崎FWジュニーニョの2得点で2-0とした川崎が勝利を収めた。

 元日本代表・三都主アレサンドロ、モンテネグロ代表ブルザノビッチがスタメン出場した新生・名古屋は三都主を左SBに、ブルザノビッチをトップ下に、右サイドに玉田圭司を配し、ワントップにはFWケネディが入った。
 対する川崎はジュニーニョと鄭大世がトップに、右に中村憲剛、左に山岸智という攻撃陣で試合に臨んだ。

 ブルザノビッチは試合開始早々1分にイエローカードを受けるデビューとなったが、随所にパスや展開力でセンスの高さは見せる。
 しかし試合は11分、川崎が先制ゴールをあげる。センターライン付近でジュニーニョがボールを奪うと、名古屋ゴール前まで独走。追走するバヤリッツァを置き去り、飛び出してきたGK楢崎をスルリとかわしての左足シュートを決めて先制する。ジュニーニョの今季通算10得点目は、川崎加入以降7年連続二桁得点となるゴール。さらに対名古屋では9試合9得点目。名古屋にとっては「天敵」ジュニーニョにこの日もゴールを許してしまう展開となってしまった。

 1点を追う名古屋は流れのなかから長身FWケネディにボールが入ることが少なく、攻撃のリズムがなかなかつかめない。失点後には玉田を上げ、ケネディとツートップ気味にしてようやく攻勢を見せ始める。17分、三都主がちょこんと前方に出したボールを受けた左サイドのマギヌンが中央にクロス。川崎GK川島も超えたボールはあとは押し込むだけという場面だったが、ゴール前に顔を出す選手がおらず千載一遇のチャンスを逃す。28分にはケネディの早いリスタートから左サイドのマギヌンへと渡り、PA外正面から玉田がシュートを放つが、DFに当たりゴールを捉えられない。前半ロスタイムには玉田のシュートのこぼれ球からゴール正面のマギヌンがシュートを打つが、大きくそれてしまい前半は0-1で終了。

 後半に入っても川崎のほうがリズムよく攻めていく。57分には中村がシュート、59分にもジュニーニョがミドルシュートを放っていく。そして73分、中村のスルーパスに抜け出したジュニーニョがシュート。これはGK楢崎が弾くが、跳ね返りのボールをジュニーニョが頭で押し込み、2-0とリードを広げる。ジュニーニョにとっては名古屋戦、これで9試合10得点となった。

 名古屋は66分、DF竹内彬に代えてFW巻佑樹、75分にはMF中村直志を山口慶に、マギヌンを津田知宏に代えてゴールを奪いに行くが、なかなか決定機をつくることができない。80分にはゴール前の混戦からDF吉田のシュートがネットを揺らしたがオフサイドの判定。86分には津田の右クロスから巻がゴール正面でヘッドを放つが、左にそれてしまう。結局名古屋は最後のパス精度とシュート精度を欠き、試合は0-2で終了した。

 川崎は鄭大世が前線で起点となり、この日はマークのゆるかった中村がスルーパスやシュートで攻撃陣を牽引。最後の詰めはエースのジュニーニョが2得点。シュート数は12本対12本と同数だったが、危うげなく勝利した。

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