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G大阪は守って守ってドロー…西野監督「これが精一杯」

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[4.17 J1第7節 G大阪1-1清水 万博]

 なりふり構っている状況ではなかった。相次ぐ故障者に見舞われているガンバ大阪は13日のACL水原三星戦に続いて3バックを採用した。長期離脱中のFWルーカス、MF遠藤保仁に加え、リーグ戦初勝利を挙げた前節の大宮戦(3-1)でFW平井将生、MF橋本英郎も負傷。ボランチにはMF武井択也が入り、前線はFW宇佐美貴史とFW大塚翔平という若き2トップがコンビが組んだ。

 前半から守ってカウンターという苦しい状況が続いた。前半40分にはPKでMF明神智和が先制点を奪ったが、後半は防戦一方。MF加地亮、MF安田理大の両サイドも押し込まれ、ほぼ5バックという形になった。

 クラブによると、西野朗監督は試合後「スコアが正確なスコアか…。守り切ったドロー」とコメント。逆転されてもおかしくない展開。「かなりゴール前に釘付けにされた中、攻撃はカウンターでしか形をつくれなかった。今のチーム状態では清水に対して精一杯なのかなとも思う。よくしのいでくれた」と守備陣をねぎらった。

 本来の攻撃的なスタイルとは違っても、勝ち点を積み上げていくための現実的な戦い方だった。「ルーカス、遠藤はまだ今月のゲームには出れない」と、当面は現有戦力で戦うしかない。「従来のガンバのスタイルとは違うが、これからは攻撃に直結する守備から流れをつくっていきたい」と必死に前を向いていた。

(文 西山紘平)

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