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[北朝鮮健闘]重慶日記其の十(2月23日)

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 日本代表は韓国と引き分けて2位で大会を終了。先制されても逆転するような逞しい試合運びを見たかったのですが、残念な内容でした。
 さて、今回苦しい試合の続いた日本代表よりも中国人の観衆には北朝鮮代表の方がインパクトが強かったかもしれません。特に日本、韓国戦で連続ゴールを決めた鄭大世選手です。中国戦ではさすがになかったですが、韓国戦、日本戦で鄭に送られる歓声は中国人選手に対するものと同じかそれ以上。前線で懸命にボールを追い回す姿、気迫あふれるプレー、そして相手をなぎ倒すかのように突き進むドリブルは観衆にとって“衝撃”だったかもしれません。(韓国では「アジアのルーニー」と報じられたとか)
 日本、韓国と引き分け、中国から先制点を奪ったのも、“10人で守って鄭”のような戦術で鄭が結果を出したからと思います。ただ本人は健闘しながらも最終的に最下位に終わったことがさすがに悔しかった様子。予選大会から彼を追っていることもあり試合後、筆者と握手をかわしてくれましたが、「このままではワールドカップ予選で勝てない」。負けず嫌いと責任感の強さは相当なもの。ワールドカップ予選ではぜひ、最終予選で日本と戦って欲しいと思いました。手ごわいですがね。
 さて個人的に注目していた梁勇基選手は3試合で出場時間がわずか10分間に終わり、こちらも表情は暗かったですが、切り替えは早かった模様。「Jリーグで頑張ります」の言葉に期待ですね。

(取材・文 吉田太郎)

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