beacon

抜けだせない柏、3連敗で屈辱の24失点

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.16 J1第12節 柏1-2鹿島 柏]

 柏レイソルが16日、鹿島アントラーズとホームで戦い1-2で敗北。立ち上がりに鹿島FW興梠慎三に2失点を許し、失点記録をリーグ最多の「24」に伸ばしてしまった。

 4試合ぶりのホーム戦。ファンの声援が悲鳴に変わった。前半8分、11分に失点。どちらもリスタートからだった。1点目はMF山根巌のファウルで与えたFKから。2点目は左サイドのスローインから。どちらも興梠の前への勢いと個人技からの得点となった。最後尾から戦況をみていたGK菅野孝憲は「守備がバラバラすぎる。もうあれは1人1人の反応スピードや気持の問題。誰が入っても変わらない守備をしないといけないのに…」と不満を漏らした。2失点を喫した後はボランチの山根巌、左MFの菅沼実、トップ下の澤昌克らが落ち着いた組み立てを見せ、徐々にポゼッションを高めた。後半5分には途中出場のFW大津祐樹が1点を返し、その後鹿島MF小笠原満男の退場もあり、柏の攻撃は加速。しかしゴールは奪えず、立ち上がりの2失点が致命傷となった。
 
 「(後半)流れは来ていたが、最後のもう一工夫がなかった。中が揃っていたからクロスを上げていいところなのに、細かく繋ごうとして潰されたり。勿体ない…」。FW北嶋秀朗はそう言って「クロスを上げる人間のメンタルの問題」だと指摘。また立ち上がりの失点についても「やられる前から後半のような守備をしなければいけない。いつも失点してから守備の意識に気づいている。これでは勝てない」。この3連敗で感じたことを素直に吐露した。

 浦和レッズ、ガンバ大阪、そして鹿島。この3戦で9失点。上位の3クラブ相手とはいえ多すぎる。昨年はシーズンを通して45失点。今季は第12節を終えて24失点と昨季の半分をすでに記録している。このままではどうなるのか。シーズンの折り返し地点に来るまでに、何とか修正を施したい。

(取材・文 山口雄人)

「ゲキサカ」ショート動画

TOP