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「頂点目指す」、首位と勝ち点1差に肉薄の清水・市川が堂々宣言

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[9.27 J1第27節 清水1-0神戸 アウスタ]

 清水エスパルスが3試合連続の1-0勝利で、とうとう首位・鹿島に勝ち点差1(暫定)に肉薄した。これで12試合連続負けなし(8勝4分)。リーグ戦のホームゲーム無敗記録も21試合に伸ばし、逆転Vへいよいよ勢いに乗ってきた。

 前日26日に鹿島、広島、川崎Fと上位陣が軒並み敗戦。勝てば首位に勝ち点1差に迫る。なんとしても勝ち点3が欲しいという大きなプレッシャー。さらにヴィッセル神戸の堅守にも苦しめられた。

 前半からゲームを支配したのは清水だったが、なかなか神戸の組織的な守備をこじ開けられず、シュートまで持ち込めない。後半10分には神戸のMF金南一が2枚目の警告で退場となり、数的優位に立ったが、さらに守備の意識を高めた神戸を攻めあぐねた。

 それでも後半37分、MF藤本淳吾の右CKのこぼれ球をDF市川大祐が蹴り込み、決勝点。市川の今季初ゴールで挙げた最少得点を守り切り、欲しかった勝ち点3を手にした。

 重要な試合で勝ち切れない勝負弱さが長年の課題だった。しかし、ここ3試合は大宮、山形、神戸という残留争いの渦中にいる相手をすべて1-0で振り切った。

 市川は試合後のヒーローインタビューでサポーターに向け「みんなで残り全部勝って、頂点を目指しましょう!」と堂々と宣言。一つの殻を破った清水が、悲願のリーグタイトルをしっかりと射程圏内に捉えた。

(文 西山紘平)

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