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[高校選手権]青森山田が“試合巧者の本領発揮で”快勝!

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[1.3 全国高校選手権3回戦 青森山田 2-1 高知 市原臨海]

 第88回全国高校サッカー選手権3回戦、青森山田(青森)対高知(高知)は、2-1で青森山田が勝利した。5日の3回戦で神村学園(鹿児島)と対戦する。

 共に4-4-2フォーメーションで、相対的に際立ったボランチがゲームメイクの鍵を握るチームだ。実際、青森山田はMF椎名伸志主将(3年)がバランサ―になり、MF柴崎岳(2年)が決定的な仕事をした。対する高知は野村綾彦主将(3年)が起点となって、主にサイドからチャンスを見出し、健闘した。

[得点経過]
16分、1-0(青森山田、FW成田鷹晃=2年)
ボランチ柴崎の縦パスに反応して、ゴールに向かって右方向前方に流れ、一旦キープした後、落ち着いて右足シュート。

28分、1-1(高知、MF野村主将)
パスを何本も繫いだ後、左サイドからFW竹内良翼(3年)がグラウンダーのクロスを入れ、走りこんだ野村がニアサイドから左足ダイレクト。青森山田の“しつこいほどの”パス交換に比べると、高知は“一方通行”が多かったが、潜在能力の高さを見せつけた。

39分、2-1(青森山田、柴崎)
FW野間涼太(3年)の左サイドからのグラウンダー・クロスをゴールライン際ファーサイドまで詰めた柴崎が決めた。

 高知にとっては、会心のゴールを決めた後に追加点を奪われたのが痛恨だった。後半、青森山田は無理をせずに、いっそう、ポゼッション重視のサッカーを展開。高知は前線の選手数を増やし、捨て身の攻撃をしかけたが、得点には至らなかった。攻撃に急けば急くほど、青森山田の「ピッチを広く使ったポゼッション・サッカー」に、高知は“いなされて”しまった。言い方をかえれば、青森山田は試合巧者ぶりは、見事だった。

<写真>前半終了間際、青森山田・柴崎が勝ち越しゴール
(取材・文 木次成夫)

特設:高校サッカー選手権2009

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