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橋本5戦連発!G大阪が勝ち点1もぎ取る

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[8.17 J1第19節 G大阪 1-1 鹿島 万博]

 J1は17日、第19節第1日の4試合を行った。大阪・万博記念競技場で行われた6位・ガンバ大阪と3位・鹿島アントラーズとの一戦は、試合終了間際にG大阪が追いつき1-1で引き分けた。

 3年ぶりの4連勝と上昇気流に乗っているG大阪だが、この日は右SB加地亮が累積警告で出場停止。本来ボランチの武井択也を代役として起用し、中澤聡太、高木和道、安田理大と4バックを組ませた。ボックス型の中盤はダブルボランチが明神智和と遠藤保仁で2列目には橋本英郎と二川孝広。2トップは平井将生とイ・グノでGKは藤ヶ谷陽介だった。

 一方、過去5回の対戦で3勝2分とG大阪に対して相性のいい鹿島はGKが曽ヶ端準。4-4-2システムの4バックは右から新井場徹、岩政大樹、伊野波雅彦、ジウトン。中田浩二と小笠原満男をダブルボランチに攻撃的MFが野沢拓也とフェリペ・ガブリエル、2トップは大迫勇也と興梠慎三だった。
 
 試合は立ち上がりにいきなり動いた。前半6分、左サイドのゴールライン際でボールを受けた興梠がゴールへ向かうクロスボール。高木を振り切ってニアサイドへ走りこんだ大迫が頭で合わせると、ボールはゴール右サイドネットへと吸い込まれた。

 先制されたG大阪は相手DFラインとボランチの間のスペースを突いてチャンスをつくり出す。14分には自陣でボールを持った明神から橋本を経由し、DFラインの背後へ斜めに走りこんだ平井へとラストパスが通る。だがシュートはゴール右横へ。G大阪は21分にも左サイドでDFを外した二川のラストパスにDF間を突いて中央へ飛び込んだイ・グノが合わせるが、シュートはGK正面をついてしまい、チャンスを生かすことができない。

 一方、1-0とリードして試合を進めた鹿島をアクシデントが襲う。前半途中に頭部を強打した小笠原が大事をとってハーフタイムに交代。さらに後半20分には遠藤に対して危険なタックルを行った中田が2枚目の警告を受けて退場してしまう。数的不利となった鹿島に対してG大阪は左サイドで再三フリーとなった安田理が積極的に攻撃に絡むなど相手ゴールへ押し寄せるが、3戦連続未勝利を避けたい鹿島も簡単には守りを崩さなかった。

 それでもG大阪は45分、FW宇佐美貴史の左クロスをファーサイドのFWチョ・ジェジンが体いっぱいに伸ばして折り返す。途中出場2人がつくり出した決定機。これを4戦連発中の橋本が右足ボレーでゴールへと叩き込み、劇的な同点弾で勝ち点1をもぎ取った。

(文 吉田太郎)

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