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10人の鹿島、またも終盤失点でドロー

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[8.17 J1第19節 G大阪 1-1 鹿島 万博]

 J通算350勝と暫定首位に手をかけていた鹿島アントラーズだったが、試合終了間際の失点により、ともに成し遂げることができなかった。「1-0の状況で退場者が出てしまったが、11人であれば失点せずに終わった試合だったと思う。私たちにとっては残念な結果」。鹿島によると、オズワルド・オリヴェイラ監督は引き分けという結果について悔しさを滲ませていたようだが、前節から中2日の試合を10人で乗り越えるのはJ3連覇中の王者といえども過酷なノルマだった。

 厳しい守備を見せていたMF中田浩二が後半20分に2枚目の警告を受けて退場。さらに前半に頭部を強打したMF小笠原満男が前半終了とともに交代するというアクシデントも重なった。前半6分に先制点を奪ったFW大迫勇也が「2点目を取れるチャンスがあったのでそこを決めたかった」と振り返ったように、チャンスを生かして追加点を奪うこともできなかった。そして前節・F東京戦に続く試合終了間際の失点。勝負強い鹿島が再び勝ち切れなかった。

 それでもDF新井場徹は「2試合連続で終了間際に同点に追いつかれてしまっているが、10人になってもチャンスを作っていたし、この結果に悲観することはないと思う。次節は出場停止もいるので短い時間でいい準備をしたい」と切り替えることを強調。確かに勝ち点は落としたが、負けたわけではない。悪い流れは次節、ホームのC大阪戦で必ず止める。

(文 吉田太郎)

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