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清水は痛恨の敗戦でACL出場権獲得は絶望的に

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[11.27 J1第33節 神戸1-0清水 ホームズ]

 清水エスパルスは数的優位を生かせず、痛恨の敗戦で初のACL出場権獲得は絶望的な状況となった。神戸に0-1で敗れ、連勝が3でストップ。勝ち点を54から伸ばせず、現在勝ち点56の3位鹿島が明日の京都戦に勝てば、その時点で3位以内の可能性が消滅する。

 立ち上がり、ペースを握っていたのは清水だった。前半7分、FW岡崎慎司のスルーパスからDF太田宏介が左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。FWヨンセンが頭で合わせるも、ゴール左に外れた。

 前半13分にはMF藤本淳吾が直接FKを狙ったが、GKの好セーブに阻まれる。同28分、MF兵働昭弘のFKのこぼれ球を拾った太田のシュートはDFに当たり、同29分にも藤本の決定的なシュートはDF北本久仁衛の気迫のディフェンスに阻まれた。

 チャンスを生かせず、0-0のまま時間が経過すると、J1残留のために何としても勝ち点3が欲しい神戸の勢いに徐々に押されていく。それでもGK西部洋平が再三の好セーブを見せ、何とかしのぎ、後半30分には神戸のMF田中英雄が2枚目の警告で退場。数的優位に立つと、同37分、カウンターから途中出場のFW大前元紀が駆け上がり、藤本にラストパスを送ったが、シュートはゴールの枠を捉え切れなかった。

 すると、その直後に失点。後半ロスタイムには藤本の右CKに合わせたDF岩下敬輔のシュートがゴール目前で味方のFW原一樹に当たるなど運にも見放され、そのまま0-1で敗れた。

 12月4日の最終節はホームでG大阪戦となる。この日、G大阪が敗れたため、もしも自分たちが勝っていれば、最終節の直接対決に勝てば順位で上回ることができたはずだった。

 クラブによると、長谷川健太監督は「今日勝って、最終節のガンバ戦に勝てば、本当にACLという望みがあったと思う。こういうポイントとなるゲームで勝てなかったことが今シーズンを象徴している」とコメント。藤本は「ACL出場権を得ることが厳しくなってしまったが、可能性がある限り、信じてやるしかない。次が今年最後のリーグ戦になるので、しっかり準備をして臨みたい」と必死に気持ちを切り替えていた。

[写真]肺線維呆然とする清水の長谷川監督

(文 西山紘平)

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