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遠藤&憲剛、30代コンビが連続受賞

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 初受賞が6人並んだベストイレブンに、MF遠藤保仁(G大阪)とMF中村憲剛(川崎F)の30代コンビが名を連ね、ベテランの存在感を見せつけた。

 遠藤は鹿児島実業高校を卒業後、98年に横浜フリューゲルス入り。京都パープルサンガでの2年間を経て01年にガンバ大阪に移籍した。今年でプロ13年目。03年から8年連続の受賞となり、自身の持つ最多受賞記録を更新した。

 今季は開幕から5試合白星がなく、第5節には17位まで順位を落とすなど、シーズン序盤は大いに苦んだ。その後は徐々に本来の実力を発揮。チームが尻上がりに調子を上げる原動力となったのが遠藤だった。

 最終節には鹿島を上回って2位になり、史上初の4年連続ACL出場権を獲得した。「8年連続受賞は光栄。うれしい」と素直に喜び、「来年はクラブワールドカップに出たい」と、早くも先々に思いをはせた。

 ひょうひょうとした性格で、誰にも気づかれないうちにチームをコントロールしている〝実力〟の持ち主でもある。

 表彰式で槙野が「パフォーマンスをします」と言いながら、遠藤の〝拒否〟で実現しなかった一発芸も、実は言い出しっぺは遠藤だった。ピッチ上はもちろん、今後は陰の実力者としての地位も築いていくことになるのだろう。

 一方、中村は、中大から03年に当時J2の川崎Fに入団。05年にJ1に昇格すると常にリーグの上位争いに身を置きながら成長していき、中心選手として毎年コンスタントに活躍している。

 今回で06年から5年連続での受賞。「Jリーガーがこれだけいる中で中盤の5人の1人に選ばれたのは光栄。ヤット(遠藤)さんはもっと受賞しているので、負けないように精進し、頑張りたい」と話した。

 ともにW杯南アフリカ大会を経験したことで、一段高いところに目標を置くようになった。来年はともに31歳。世代交代の波にあらがうベテランのプレーが今から楽しみだ。

[写真]8年連続のベストイレブン受賞となったMF遠藤保仁

(取材・文 矢内由美子)

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