beacon

名古屋はまたも2人が負傷退場……柏とスコアレスドローに終わる

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.21 J1第12節 名古屋0-0柏 豊田]

 名古屋グランパスに災難が続いている。ホームで柏と0-0で引き分け、公式戦4戦連続勝ちなしとなった。DF田中マルクス闘莉王が故障から復帰したが、MF吉田眞紀人が頭を強打して交代、DF千代反田充も負傷退場。DF増川隆洋が負傷した前節に続き、またも故障者が出てしまった。

 0-0で迎えた後半33分、MF中村直志に代わって吉田が出場。しかし出場直後のファーストプレー、FW玉田圭司のクロスに飛び込んだ吉田とDF近藤直也の頭が激しくぶつかった。吉田は起き上がることができず、意識も混濁したような状態。担架でピッチの外へ運び出され、MF田口泰士と交代した。一方、近藤は頭を切ってしまい、包帯を巻いたままプレーを続けた。

 後半42分には左クロスを競り合った千代反田がMFレアンドロ・ドミンゲスと空中で激しく頭をぶつけた。千代反田は頭を抑えながら、おぼつかない足取りで退場。既に交代枠を使い切っていた名古屋は残り時間を10人でなんとか耐え切り、0-0で引き分けた。中3日でACLの決勝トーナメント1回戦・水原三星戦が行われるが、千代反田の交代を受けて、ストイコビッチ監督は試合後のテレビインタビューで「若手の新井(新井辰也)を使うかどうか考えないといけない」とコメントした。

 今節は、前節の甲府戦(1-3)で負傷交代したDF増川隆洋が不在。しかし最終ラインには、公式戦5試合ぶりに闘莉王が戻ってきた。また、前節で途中出場を果たして長期離脱から復帰したMFダニルソンがこの日は先発。しかし、試合後のテレビインタビューでストイコビッチ監督は「2トップにクリエイティブな動きがないのが現状」と攻撃陣の不発を嘆く結果に終わった。

 玉田とFW永井謙佑の2トップが前線で仕掛けていくが、決定的な場面をつくるまでにはいかず。前半36分には左クロスに玉田が飛び込むも、シュートはポスト右へ外れた。後半20分にはMF藤本淳吾が切り返しから右クロス。フリーの永井がゴール左で頭で合わせたが、枠を外れた。2列目の選手と連動しての動きをみせることができなかった。

 指揮官は「戦う気持ちは見えたので今日はドローだったが良かったと思う」と結果を受け入れた。故障者が続出して、厳しい状況だが、25日に行われる水原三星戦でしっかりと勝利し、次こそは公式戦5試合ぶりの白星を手に入れたい。

(文 片岡涼)

TOP