beacon

C大阪が5発大勝で首位・柏を粉砕、乾「去年もこんな感じだった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.2 J1第2節 C大阪5-0柏 長居]

 これまでのうっ憤を晴らすかのようなゴールラッシュだった。セレッソ大阪は5発大勝で首位・柏を撃破。この日はキンチョウスタジアムではなく長居スタジアムでの試合だったが、待望の今季ホーム初勝利となった。

 口火を切ったのはMF乾貴士だ。前半18分、中盤でセカンドボールを拾ったMF清武弘嗣のスルーパスに反応。ゴール前に抜け出すと、落ち着いて右足ワンタッチでゴール右に流し込み、先制点を奪った。

「キヨ(清武)からいいパスが来たので、流し込むだけだった」。試合後のインタビューでそう振り返った乾は「自分が出た試合で今年はJリーグで一つも勝ってなかった。勝ってホッとしています」と安堵の笑みをこぼした。

 初参戦のACLではベスト8進出を決めているC大阪だが、Jリーグでは開幕から7試合未勝利と出遅れた。そんな中、移籍問題の持ち上がった乾は4試合連続でベンチから外され、その間にチームは今季初勝利を含む2勝を挙げた。前々節の名古屋戦に途中出場し、5試合ぶりの復帰を果たした乾は1得点を決めたが、チームは2-3で敗戦。先発復帰した前節・新潟戦も1-1ドローと、勝利に貢献できていなかった。自分が出場した試合では初勝利。それがチームにとっても今季ホーム初勝利となり、喜びもひとしおだった。

 乾の先制点で勢いに乗ったチームは前半24分、相手のミスを突いたFWホドリゴ・ピンパォンが追加点。同28分に柏のMFレアンドロ・ドミンゲスが退場となり、数的優位に立つと、その後はワンサイドゲームだった。

 後半23分、MFマルチネスの今季初ゴールで3-0。同39分には途中出場のMFキム・ボギョンからパスを受けた同じく途中出場のFW播戸竜二が反転しながら左足シュートをゴール右隅にねじ込んだ。ロスタイムには播戸の横パスをMF倉田秋が右足アウトサイドで流し込む技ありのダメ押しゴール。5-0のゴールラッシュを締めくくった。

 今季最多の1試合5得点。DF上本大海が負傷から4試合ぶりに復帰した最終ラインも無失点で終えた。乾は「去年もこんな感じだった。ここから波に乗っていけると思う」と力説。U-22日本代表の清武が5試合ぶりに先発復帰し、マルチネス、キム・ボギョンも出場停止明けだった。ベストメンバーで見せたC大阪らしい爆発力。乾は次節10日の広島戦に向け「次も強い相手だけど、いい準備をして連勝したい」と今季初の連勝を誓っていた。

TOP