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韓国戦2試合で負傷した香川、駒野が復帰

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ザッケローニ監督が就任してから3度目となる韓国戦に、昨年10月12日の親善試合韓国戦で右上腕骨を骨折したDF駒野友一(磐田)、1月25日のアジア杯韓国戦で右第5中足骨を骨折したMF香川真司(ドルトムント)が、それぞれ負傷後初めて代表に選出された。

駒野は、左サイドバックの長友佑都が右肩脱臼のため招集できなかったことで、白羽の矢が立った格好だ。06年ドイツW杯、10年南アフリカW杯に連続出場している実力者は、昨年10月の第一次ザッケローニジャパンに選ばれて合宿もこなしているだけに、戦術理解やチームへの溶け込みは問題ないだろう。左サイドには6月のキリン杯に選ばれていた森脇良太、安田理大もいるが、若い2人を差し置いての選出でもある。

ザッケローニ監督は「個々の選手に関する話は基本的にはしないが」と前置いたうえで、「駒野については韓国戦でけがをして、その後リハビリに時間が掛かり、復帰するまで時間がかかっていたので呼んでいなかった」とあえて説明し、期待を寄せた。

会見では香川については言及しなかったが、アジア杯の際には「デル・ピエロのようになれ」と直接本人に話しており、左サイドから中に切れ込むプレーにさらに磨きをかけてほしいとの要望を持っている。もちろん評価は高い。

韓国戦で負傷した2人が再び韓国戦という舞台で代表に復帰したのも因縁か。ザックジャパンの肝となるサイドの競争は、ますます熾烈になっていきそうだ。

なお、FW森本貴幸(ノバラ)が昨年10月の韓国戦以来、約10ヵ月ぶりの選出。MF阿部勇樹(レスター・シティ)、MF柏木陽介(浦和)、FW松井大輔(ディジョン)も3月のチャリティーマッチ以来の復帰。大枠のグループの中から状態の良い選手を選んでいくというザッケローニの選手選考スタイルもさらに明確になってきた。
(取材・文 矢内由美子)

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