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U-22・清武がA代表初選出、ザック「W杯予選でもやれるポテンシャル」

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 U-22組から“サプライズ選出”された。10日の韓国戦(札幌ド)に臨む日本代表メンバーにMF清武弘嗣(C大阪)が初選出。アルベルト・ザッケローニ監督は「手元にあるメンバー表を見てもらえば分かると思うが、1年間かけてつくってきたグループに清武選手が入った印象を受けると思う。クラブチームでの活躍、五輪チームでの活躍を踏まえて招集に至った」と説明した。

 韓国戦が行われる10日は“ダブルヘッダー”でU-22日本代表もU-22エジプト代表と強化試合を行う。U-22代表組はU-22での活動を優先するとの方針を示していた指揮官だが、五輪予選という本番ではなく、親善試合であることから招集に踏み切った。さらに「W杯アジア3次予選前の大事なテストマッチに招集しているということは、3次予選でもやってくれるだけのポテンシャルを持っているということ」と指摘。9月に始まるW杯アジア3次予選でもU-22組を招集する可能性があることを示唆した。

 9月からはW杯アジア3次予選とともに、ロンドン五輪アジア最終予選も始まる。ただ、W杯予選が9月2、6日、10月11日、11月11、15日、来年2月29日というスケジュールなのに対し、五輪予選は9月21日、11月23、27日、来年2月5、22日、3月14日と、同日開催はない。

 原博実技術委員長は「A代表に選ばれればA代表が優先される。韓国戦はダブルヘッダーだが、今後は(U-22の試合と)重なることはない。そこは調整できると思う」と説明。A代表、U-22代表の両方に招集されれば、厳しい過密日程になるが、「A代表のメンバーに入ったとして、試合にあまり出なかったのか、フルで出たのか。そういうことも含めて判断が必要。A代表に選ばれる選手はA代表に選ばれて当然。その後、五輪の試合があれば、コンディションを見てということになる」と話しており、“二足のわらじ”となるケースも出てきそうだ。

 U-22日本代表の関塚隆監督は清武がA代表に招集されたことについて「(ロンドン五輪アジア)2次予選を戦った中でも彼の力は大きかった。それがA代表に匹敵するパフォーマンスだったという評価だと思う」と理解を示し、「これからもA代表に近づける選手を育て、見極めていきたい」と、今後も“飛び級”でのA代表招集に協力していく意向を示した。

(取材・文 西山紘平)

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