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[早スポ]走りつかんだ、開幕戦での勝ち点3

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

[5.3 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第1節 早稲田大1-0中央大 平塚]

 いよいよ、大学サッカーの季節がやってきた!東日本大震災の影響で、例年より1ヵ月遅れての開幕となった関東大学リーグ。12大学による2回戦総当たり方式で、上位4チームが全日本大学選手権(インカレ)の出場権を得ることができる。昨年10位に終わったワセダだが、めざすのはインカレ出場、そしてインカレ優勝、つまり日本一だ。中央大と対戦し、前半に奪った1点を守り切り、開幕戦を見事勝利で飾った。

 内容よりも、勝ち点3。きょうの試合に求められていたものは勝利という結果だった。ワセダは序盤からサイドを中心に攻めていく。前半35分、待望の先制ゴールが生まれる。MF柿沼貴宏副将(4年=大宮ユース)が敵陣でボールを奪い、パスを受けたMF奥井諒(4年=履正社高)が左サイドをドリブルで突破。自らゴール前まで持ち込み、DFを1人交わして放ったシュートは、ゴール右隅に吸い込まれた。前半はそのまま1-0で折り返す。

「走れるという自信はありました」(DF畑尾大翔(3年=F東京U-18)。後半になっても、ワセダの運動量は落ちない。1点を追う中央大が前がかり気味に攻め込んできても、守備陣が落ち着いて対応した。11人全員が献身的に走り勝利への執念を見せつけ、タイムアップの笛が鳴った。

 強いチームには、何かしら強みがある。今年のワセダは「攻守の切り替えの早さ」(柿沼)を強みにしようと日々練習に励んでいる。きょうの試合でも、DFが積極的に攻撃に参加するが、カウンターを受けてもすぐに戻って対処出来ていた。どこまで徹底出来るかが、今後の明暗を握るだろう。次節の相手は、昨年関東リーグ2位で優勝候補の筑波大。厳しい戦いが予想されるが、ワセダの持ち味を出せれば自ずと結果は付いてくる。『日本一』への長く険しい旅は、まだ始まったばかりだ。

[写真]奥井(右)のゴールが決勝点に

(取材・文 早稲田スポーツ 池田朋美)
(写真 同 戸張遥、久保沙織)

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