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インカレ日本一の岡山MF島田、デビュー戦でアシスト

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[3.17 J2第3節 東京V1-1岡山 味スタ]

 1月の全日本大学選手権で早稲田大の日本一に貢献したファジアーノ岡山の新人MF島田譲が、Jデビュー戦で先制点をアシストする活躍を見せた。MF千明聖典とダブルボランチを組んだ島田は立ち上がりから東京Vに激しくプレッシャーをかけたチームの中で奮闘。中盤でボールを奪い取る場面も多く、そこから正確な技術を活かしたダイレクトのパスでチームの攻撃を組み立てたほか、スペースへの飛び出しで活性化していた。

 そして0-0の後半16分には右サイドで得たFKでキッカーを務めると、「イメージ通り。ファーポストを狙って、合わなくても入ればいいなというボールを蹴りました」と得意の左足でゴール方向へ放り込む。GKとディフェンスラインの間へ飛んだボールに反応したFW荒田智之が頭で合わせて先制ゴールとなった。

 試合当初、セットプレーは他の選手が蹴っていたが、ベンチの指示で途中から新人レフティーがキッカーを担当。「練習でもほとんど蹴っていなかったんですけど、中がちゃんと合わせてくれた」と謙遜したが、非常に正確な左足が貴重なゴールを生み出した。前日16日には早大時代の同期で大宮へ進んだFW富山貴光がプロ2戦目となる新潟戦でプロ初ゴールを記録していたが、「自分もやんなきゃ、と思いました」というMFが結果を出した。

 この日、後半41分に交代した島田について影山雅永監督は「思い切ったプレーを出せた試合だったと思う」と評価していたが、本人は終盤運動量が落ちてフル出場できなかったことを反省。そして「前半は特に守備の部分でチーム全体で機能していたし、その中で自分もボールを奪ったりすることができていた。攻撃につなげられるシーンもあったので良かったですけど、後半は相手に持たれる時間もあったし、ラストパスが乱れるシーンもあったのでもっともっと精度を高めていければと思います」と誓った。

 まだチームは今季未勝利なだけに、今後は勝利につながるプレーをすること。「最後の最後までチームに貢献できるように、チームが勝てるようなプレーをしていきたい」。デビュー戦でアシストする活躍を見せたが、次は必ず勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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