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[高校MOM222]三菱養和SCユースMF近藤貴司(3年)_イチフナ沈める絶妙な動き

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.11 JFAプリンスリーグ関東1部第1節 三菱養和SCユース 3-1 市立船橋高 日産フィールド小机]

 注目のエースFW田中輝希が全3得点に絡み、U-17日本代表の快足アタッカー・田鍋陵太も存在感を示したこの日の三菱養和SCユース。注目2選手に負けない輝きを放ったのがMF近藤貴司だ。

 昨年も攻撃の切り札のひとりとして活躍した近藤だったが、ともに年代別日本代表に名を連ねていたMF加藤大(現新潟)やMF玉城峻吾(現筑波大)ら人材豊富な攻撃的ポジションでは先発を守ることができず。4強へ進出した全日本ユース選手権の決勝トーナメント3試合で出場した時間はわずか30分間ほどだけだった。
 ただ、佐藤聖と攻撃的MFでコンビを組んだこの日は豊富な運動量で動き回り、相手をかく乱。守備面でも自陣のスペースをケアして決定機を事前に防いだ。

 そして、ハイライトは前半39分の決勝ゴール。右サイドの大外の位置からマークを外してPAへ侵入すると、佐藤からのスルーパスを受けて右足で会心の一撃。ほぼ隙のなかった市船橋守備陣を混乱させた動きには相手からも「7(佐藤)と8(近藤)が上手い。特にポジショニングが」と声が上がっていたほど、名門・市船橋の脅威となっていた。
 
 近藤をこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに指名した生方修司監督は「運動量があったし、長い距離を走って、スペースを使ってくれた。(相手も)随分やられていたのでは」と説明。田中、田鍋ほどの派手さはないが動き出しの速さと質、そして走力が武器のアタッカーが今後も優勝を目指すチーム躍進の鍵を握る存在となりそうだ。

<写真>前半39分、決勝ゴールを喜ぶ三菱養和・近藤
(取材・文 吉田太郎)

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