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好セーブ連発の川島「フォーメーションに関係なく自分たちの良さを出さないといけない」

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 守護神としての存在感を十分に示し、無失点で試合を終えた。けれどもその表情に満足感は浮かんでいなかった。GK川島永嗣(リールス)は「自分たちの持ち味を出すことができなかった」と唇を噛んだ。

 アジア杯優勝のタイトルを引っ提げ、9月から始まるW杯予選に向けてさらなる成長を刻むための第一歩となるペルー戦は、3-4-3の肝である両サイドハーフに新顔の2選手が入るフレッシュな陣容で始まった。右サイドハーフに代表デビュー戦の西大伍、左サイドハーフにザックジャパン初招集の安田理大。だが日本は前半、リズムをつくることができず、次第に両サイドハーフが最終ラインに吸い込まれていき、5枚になる時間帯が増えていく。攻撃の形を作ることもできず、前半のシュートはわずか2本。

「前半はプレッシャーをかける部分ができていなかった。新しい選手がいる中でオートマチックにいかない部分もあるが、フォーメーションに関係なく自分たちの良さをいかに出すかが課題になる」と、新システムへの手応えをつかめなかったもどかしさをのぞかせた。

 それでも後半41分には強烈なシュートを体を伸ばしきった態勢で弾くなど、さすがのセービングでチケット完売の会場を沸かせた。

「アジア杯で優勝していい経験ができたけど、目標はブラジルW杯。システムとして新しいことにチャレンジしていかないといけない。結果にこだわりながら、ゲームの中でチャレンジしていかないと」。守護神は最後まで熱く語っていた。

[写真]好セーブを連発したGK川島

(取材・文 矢内由美子)

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