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847日ぶり代表戦も最後は負傷交代、安田「足に電気が走った」

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[6.1 キリン杯 日本0-0ペルー 東北電ス]

 847日ぶりとなるA代表のピッチを駆け抜けた。約2年4ヵ月ぶりの代表復帰を果たしたDF安田理大(フィテッセ)は3-4-3の左サイドハーフで先発し、後半は4バックの左SBでプレーした。

「久しぶりに出られたのはうれしい。積み重ねていけば、もっといいプレーができると思う」。国際Aマッチ初ゴールを記録した09年2月4日のフィンランド戦(5-1)以来、847日ぶりとなる代表戦の雰囲気に喜びを感じながらも、プレーは消化不良に終わった。守備に追われてポジションが下がる場面が多く、なかなか効果的な攻撃参加を見せられなかった。

「攻撃のときにもっと出ていきたかった。時々サイドでフリーでもらったときもあったけど、数的優位をつくって崩せればよかった。サイドで崩せていれば、もっといい攻撃ができたと思う」

 後半26分には右足首を痛め、負傷交代。「これからというときに相手と交錯して、打撲だと思うけど、足がピリピリした。初めて電気が走ったような感じで、やめた方がいいかなと思って、自分から交代してくれと言った」と無念の途中交代だった。

 後半22分にはDF長友佑都がピッチに入り、長友が左サイドハーフ、安田が左SBという縦関係を組んだ。新たなオプションのテストになるかと思われたが、直後に安田が負傷。長友は「ミチ(安田)ともっとやりたかった。あいつも攻撃が好きだし、終わったあと『もっと(長友)佑都とやりたかった』と言っていた」と、わずか数分間の“共演”に残念そうだった。

 最後は負傷交代という不完全燃焼に終わったが、課題と同時に手応えもつかんだ。「サイドで自分が前に出ていったときは数的優位ができていた。もっと前に推進力を出して、(相手の)脅威になりたかった」。長友という絶対的な存在を脅かすまでになるか。久々に代表のユニフォームに袖を通した安田が、さらなるモチベーションをかき立てていた。

[写真]負傷交代となった安田

(取材・文 西山紘平)

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