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日本vsベルギー 公式練習後の岡田監督会見要旨

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 日本代表は30日、31日のキリン杯・ベルギー戦に向け、試合会場の東京・国立競技場で公式練習を行った。右足首痛のFW玉田圭司(名古屋)、ウズベキスタンで合流するMF松井大輔(サンテティエンヌ)を除く24選手が参加。日本はベルギーに引き分け以上で、キリン杯3連覇が決まる。
以下、練習後の岡田武史監督会見要旨

岡田武史監督
「ケガ人、コンディション不良の選手が何人か戻ってきたので、こないだ出ていなかった選手をなるべく使いたい。ベルギーは手堅い、ポジションをキープして守ってくる。シンプルにボールも回すし、しっかりブロックをつくっているチームをどうやって崩すか。今までの練習でも意識してやってきているし、崩して点を取って勝って、キリン杯を優勝してウズベキスタンに行きたい」

―欧州組の選手起用については?
「長谷部と本田はこないだも長い時間使っている。(大久保と)嘉人は全然問題ない。試合感覚が遠のいている可能性もあるので、1回使って、どれぐらいの時間できるかを確かめたい。(中村)俊輔もスタートから使ってみようと思っている。90分は考えていないが、どれだけ使うかはメディカルと相談して決めたい」

―チリ戦には満足したと思うが、ベルギー戦でさらに確認したいことは?
「あの状況であれだけできたことに満足はしているが、あれが最低ライン、ベースライン。相手が前から来てくれて、かつシュートも外してくれる絶好の相手だった。いいゲームというのは1チームではできない。相手がいるし、内容がいいとき、悪いときもある。こないだの試合がコンセプトのベースで、あれ以上できるかということ。たとえばパス&ムーブが6回だったなら、今度は8回できるか。チリ戦のベースを上回るゲームをしてくれたらいいなと思っている。試合内容は全然違うゲームになると思う」

―本田、山田に期待することは?
「ベルギーにはオランダリーグでプレーしている選手が多いのが、本田はオランダ語が分かるだろうし、何を指示しているか通訳してもらいたい(笑)。彼に期待しているのは点に絡むこと。ビルドアップよりも得点。パンチ力を持ったシュートがあるし、クロスに対してゴール前に入る感覚も持っている。チリ戦では10数本クロスがあって、ゴール前に一番入っていたのが本田だった。山田は練習中に臀部に痛みがあるということで、あしたは無理をさせない方がいいとのドクターの報告を受けている」

―ベルギーは仮想ウズベキスタンになると思うが?
「よくシミュレーションというようなことを言われるが、まったく同じチームはないわけで、どういう相手と当たっても、変わらないコンセプトがある。それがどれだけできるか。ウズベキスタンがどういうゲームをしてくるかは、週末の親善試合を見ないと分からないが、クロスへの対応だったり、クロスを上げさせないとか、高いFWにどう対応するかとか、それもコンセプトに入っている。選手にはそこを重点的に言うかもしれない」

―チリ戦では憲剛をトップ下に入れたが、田中達也との違いは?
「ずっと4-2-3-1でやっていると思われているみたいだけど、ボクの中では4-4-2も使い分けている。達也と玉田の2トップと縦関係では、2トップの方が多い。チリ戦は4-2-1-3のイメージでやった。憲剛についても4-2-1-3の中盤の前という位置付け。達也と要求していることは違うので、比較のしようがない」

(取材・文 西山紘平)

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