日本代表は30日、31日のキリン杯・ベルギー戦に向け、試合会場の東京・国立競技場で公式練習を行った。右足首痛のFW玉田圭司(名古屋)、ウズベキスタンで合流するMF松井大輔(サンテティエンヌ)を除く24選手が参加。日本はベルギーに引き分け以上で、キリン杯3連覇が決まる。
以下、練習後の選手コメント

●FW大久保嘉人(ボルフスブルク)
―体調は?
「バッチリ」
―監督もできるだけ使いたいと言っていたが?
「体力もゲームじゃないと戻ったりしない。久々の試合なので楽しみ。ある程度、監督の言っていることはみんなに染みついている。いいパフォーマンスをして、それをウズベキスタンにいい形で持って行ければ」
―1トップか、左サイドになりそうだが?
「FWもサイドもやっているし、どっちでもいい。ベルギーはチリとは違って、センターバック2人がでかくて、外にも出てこない。どんどん引き出して、動いていきたい」

●FW岡崎慎司(清水)
「中2日だけど、いい形で勝負に対する姿勢を見せられればいいと思う。チリ戦はいい形でできた。さらに持続してレベルを上げていきたい。自分が点を取れるチャンスを与えてもらっているし、出たらしっかりやりたい」

●MF中村俊輔(セルティック)
―先発で行けそう?
「きのう練習をやっても、そんなにリバウンドがなかった。試合をやってもこれぐらいなら、ウズベキスタン戦まで時間もあるし、ここでやっておいた方がいい」
―ベルギーについては?
「サイズがでかい。DF4枚と中盤4枚のラインを並べるのはウズベキスタンと一緒。自分たちがボールを持っても、チリみたいには来ないと思う。ボールは回せるだろうけど、そこでどう突破するか。チリは付いてくるからスペースもあったけど、ベルギーは2枚の壁がウズベキスタンみたいにしっかりしている。それをどう崩すか。理想の相手だと思う。その中で形、イメージを共有して、それに個人技を織り交ぜるか、2人の発想で崩すカ。フォーメーションは4-2-1-3みたいな感じって監督も言ってた。それの右か真ん中かな。あしたは俺も高めの位置にいる時間を多くしようかなと思っている。(中村)憲剛が真ん中にいるし、憲剛が引いたら、俺が少し前に行かないといけない。憲剛にも言ったけど、こっち(右サイド)に来て、俺と憲剛がポジションチェンジしてもいい。憲剛はくさびに戻ってきてパスを受けて、前を見ているときの方がいいしね。そこらへんは臨機応変にやりたい。新しいオプションになるかもしれないしね」

●MF中村憲剛(川崎F)
「リーグ戦から)中2日のチリ戦であれだけできたんだから、あしたも頑張らないと」
―攻撃陣のメンバーは替わりそうだが?
「それはあんまり気にしない。今は自分自身が前めでチャレンジしているところ。そこに挑戦する意識の方が強い。自分がそこでどれだけできるか」
―ベルギー戦に向けては?
「やり方を変えるというより、今までどおりボールを受けに入って動いて、シンプルに人とボールが動けばいい。びびらずに間、間でボールを受ければ崩せると思う」

●MF本田圭佑(VVV)
―練習は?
「いつもどおりだと思う。いろんな確認をした」
―ベルギーにはオランダリーグでプレーしている選手も多いが?
「何人かは名前を知っている。デンベレはテレビで見たけど、いい選手だと思う。サイドの前めの位置で、速いし強い(デンベレはケガで欠場が濃厚)。自分たちにとってはいい相手だと思う。俺のチームにいるベルギー人のイメージでは、戦う選手で、ルーズボールが好きな人種なのかなと。このチームがどういうサッカーをしてくるか分からないけど、そんなにテクニックがあるとは思えない。日本らしいサッカーができれば、全然崩せると思う。体の(当たりの)部分ではきつい。俊敏さ、コンビネーションで崩しにかかれば、得点につながりやすいと思う」

●DF長友佑都(F東京)
「薬は飲んでます。とりあえず今週中は飲んで、また状態を見て決めると思う」
―コンディションは?
「大丈夫です。きのう、きょうと動けたので。離脱する前は一緒のホテルにいるのにだれともしゃべれなくて寂しかったので、今は楽しい」

(取材・文　西山紘平)