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フィジカル武器の徳永が選出。人材難のSBを救えるか

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 “無風”状態だったサイドバックに、新戦力がテストされることになった。右SBが主戦場のFC東京DF徳永悠平が招集された。

 岡田武史監督は会見で「やっぱりファーストランクの相手とやったときに、最後のところでフィジカルの強さが求められる。DFのポジションならどこでもできるし、オールラウンダーで体が強い、徳永という選手にもう一度、チャンレジしてもらいたいと思った」と説明した。

 徳永は1対1に強く、運動量も豊富。左右両方のSBに加え、CBもできる器用さを持つ。アテネ五輪代表の経験もある。これまで日本の両翼には内田篤人(鹿島)、長友佑都(F東京)と岡田監督に見出された2人がレギュラーを張ってきた。ここに駒野友一(磐田)、本職ではない今野泰幸(F東京)を控えとして起用しカバーしてきた。

 だが、指揮官はオランダ遠征での2試合で、新ためてフィジカルの重要性を痛感。W杯本大会での決勝トーナメント進出、目標のベスト4の達成には、オランダやガーナといった個の力を当たり前のように備える相手に太刀打ちできないといけない。内田はスピードやクロスの精度、攻撃参加のタイミングといった部分では、徳永よりも能力が高いが、フィジカルは決して強いほうではない。また最近は体調不良で急遽欠場することもあった。
 
 Jリーグでは清水エスパルスの元日本代表DFで、98年のフランスW杯直前、第一次岡田政権で代表デビューした市川大祐が好調を維持しているが、守備の面でより期待ができる徳永の招集を決断したようだ。

 これまで内田、長友、駒野に代わる選手がおらず、人材難ともいわれるサイドバック。徳永が期待通りの活躍を見せて選手層アップ、さらには内田や長友を脅かす存在になることを期待したい。

(取材・文 近藤安弘)

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