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10人で守った中国が地元Vへ貴重な勝ち点1獲得(中国vs北朝鮮)

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[2.21 08年東アジア女子選手権 中国 0-0 北朝鮮 重慶]

 昨年9月に行われた女子W杯中国大会でともに8強へ進出した中国と北朝鮮との強豪対決は0-0で引き分けた。

 中国は初戦で韓国に逆転勝ちし、一方の北朝鮮は日本に逆転負けと対照なスタート。初戦の勝利、そして地元観衆にも後押しされた中国が勢いに乗って攻めるかと思われたが、試合は序盤から北朝鮮が主導権を握った。エース・リ・グムスク主将(29)を中心に攻撃を繰り出す北朝鮮は守備の要・DF李潔主将(28)を出場停止で欠く中国守備陣に中央、サイドから波状攻撃を仕掛けていった。一方の中国は韓国戦で全3得点をたたき出したFW韓端(24)と徐媛(22)の2トップを縦パスで走らせるが、シュートチャンスまで持ち込めない。

 両チーム無得点で突入した後半7分、北朝鮮はFWキム・ヨンエ(24)がPKを獲得。だがリ・グムスクの右足から放たれたシュートはゴール右ポストを叩き、先制点の絶好機を逃してしまう。結果的にこの失敗が北朝鮮には響いた。中国が23分に退場者を出したことで北朝鮮はほぼ一方的に攻め続けたもののミドルシュートの正確性を欠くなど、ゴールを奪えない。
 中国は79分、左SBの袁帆(21)が相手DF2人をかわし、ペナルティエリアへと侵入。久々のチャンスに地元・中国サポーターが沸くがシュートはGKの正面で得点ならず。それでも、守備陣は北朝鮮の猛攻に対し、最後まで集中を切らすことなく対応した。後半ロスタイムにはDFオム・ジョンラン(22)に左サイドを破られ、リ・グムスクに決定的なシュートを放たれたが、GK張艶茹(21)が冷静にキャッチ。ひとり少ない人数、シュート数2-19という劣勢を粘り抜いた中国がスコアレスドローへと持ち込み、勝ち点1を加えた。
 これで東アジア女子選手権の優勝争いの行方は勝ち点6の日本と同4の中国の2チームに絞られた。両チームは大会最終日の24日、直接対決する。

(取材・文 吉田太郎)

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