[2.24 08年東アジア女子選手権 北朝鮮 4-0 韓国 重慶]

　2戦終了時点で1分1敗の北朝鮮と2敗の韓国。互いに負ければ最下位が決まってしまうという意地のぶつかり合いとなった一戦は北朝鮮が4-0で勝利。第2試合で2位の中国が日本に敗れたため、北朝鮮は2位となった。

　試合は立ち上がりから北朝鮮が一方的に攻める展開。韓国はカウンター攻撃から得点の可能性を見出そうとするがなかなかゴールへ近づけない。北朝鮮がシュート13本を放ちながら1点が奪えず前半は0-0で終わったが、後半、北朝鮮攻撃陣がついに爆発する。まずは8分、左MFキル・ソンヒ(21)の突破からファーサイドのFWリ・グムスク(29)が折り返し、中央のFWキム・ヨンエ(24)がゴール至近距離からシュート。一度はGKに阻まれたが、跳ね返りを自ら落ち着いてゴールへ沈め先制した。23分には右ショートコーナーからMFキム・ギョンファ(21)のクロスをDFホン・ミョングム(21)がヘディングシュートを決め2-0。さらに24分には右クロスをリ・グムスクが頭で押し込み加点した。
　こうなると勢いはもう止まらず、33分にはリ・グムスクの左クロスをキム・ヨンエが合わせて4-0。北朝鮮の的確なパスワークの連続に堅守を見せていた韓国の守備陣は耐え切れず失点を重ねた。
　快勝した北朝鮮は1勝1分1敗で、得失点差で中国を上回り2位。韓国は3戦全敗で最下位となった。

(取材・文　吉田太郎)