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上位との差つめられず…C大阪対川崎Fは痛み分け

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[8.8 J1第17節 C大阪0-0川崎F 金鳥スタ]

 5位セレッソ大阪が、改修したばかりの新本拠地・キンチョウスタジアム(長居球技場から改称)に4位川崎フロンターレを迎えたこけら落としの一戦は互いに決定力を欠き、スコアレスドローに終わった。

 C大阪はFWアドリアーノに代わりFW播戸竜二を先発で起用したが、なかなかチャンスをつくれず。後半33分にはMF乾貴士のパスを受けたDF丸橋祐介がフリーの状態から左足でシュートを放つも、ボールは大きく枠外へ。その後も、MFマルチネスやMFアマラウらの単発なミドルシュートが目立った。新スタジアムの長い芝に足を取られる場面も頻発し、リズムをつくれないまま試合は終了した。

 川崎Fは守備を固め、カウンター狙いの攻撃を展開。後半1分には速攻からFWジュニーニョ、FW黒津勝とつなぎ、パスを受けたMFヴィトール・ジュニオールがGKをかわしてつま先で合わせたが、わずかに枠外へ外れた。その後もカウンターから幾度も好機をつくったが、いずれも得点にはつなげられなかった。

 川崎Fによると、試合後、MF中村憲剛は「挟み込んでカウンターという狙いを持ってプレーすることはできたと思う」とコメント。しかし、勝ち点1に終わったことについて「決めるべきところで決めて、アウェーでも手堅く勝てるようにしていきたい」と決定力を欠いたことを悔やんだ。

 中断明け5試合で14得点を決めていたC大阪の攻撃陣も9試合ぶりの無得点と沈黙。新潟に抜かれ、順位も6位に後退した。前節まで首位だった鹿島が敗れ、両チームにとって上位との勝ち点差をつめるチャンスだったが、勝ち点1を分け合う痛み分けとなってしまった。

(文 片岡涼)

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