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柏の19歳大津が2戦連発、「気持ちよかった」

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[3.29 ナビスコ杯第2節 千葉1-1柏 フクアリ]

 柏レイソルのFW大津祐樹(19)が2戦連続ゴールを決めた。0-1の後半31分、左サイドでFW北島秀朗、DF石川直樹と細かくボールをつなぐと、バイタルエリアにポッカリ空いたスペースに飛び出し、パスを呼び込んだ。「欲しいところにパスを出してもらって、シュートを打つことも最初から決めていた。最初から考えていたとおりのいいゴールだったと思う」。ワントラップから右足を一閃。自画自賛の豪快ミドルが値千金の同点ゴールとなった。

 25日のF東京戦(3-1)でプロ初ゴール。「決めたことで次も決めてやろうという気持ちが出てきたし、自信が付いたのが一番大きかった」。その初得点はPKで、しかもGKの手をかすめるゴールだった。「1点目がぶさいくだったんで、流れの中から決めることができてよかった。結構パスをつないでのゴールだったし、気持ち良かった」とはにかんだ。

 F東京戦は左MFだったが、この日は右MFでの先発だった。「プレーの感覚というか、ドリブルの持ち方だったり、ドリブルの選択肢だったり、左の方がやりやすいかなというのはある」。この日のゴールも、MF太田圭輔が後半26分から途中出場し、自身のポジションを右から左に移してから生まれた。左から鋭いドリブルで切れ込んで右足でシュート。同点弾も、まさにその形だった。

 「自分の形」を持っているのは何よりも強みだ。ただ、高橋真一郎監督は「右より左の方がいいのかなというのはあるけど、どこでもやれる選手にならないと」と話す。高い要求も期待の裏返し。大津自身、「右でも(ドリブルで)抜けるようにならないと」と意気込む。

 「リーグ戦でまだゴールがないので。それを決めたい」。ナビスコ杯2戦連発で一気に台頭したニューヒーロー候補が、リーグ戦で12位と出遅れるチームを上昇気流に乗せそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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