[8.24 J1第22節 千葉0-1川崎F フクアリ]

　川崎フロンターレは24日、ジェフユナイテッド千葉と対戦。前半26分のFW鄭大世の先制点を守り切り、16試合ぶりの無失点で勝利を飾った。
以下、試合後の選手コメント

<川崎F>
●FW鄭大世
―千葉への対策はあった?
「僕らは相手どうこうじゃない。ジュニーニョと俺とクロさん(黒津)が力を出せば、負ける相手はそうそういない。自分たちが後手を踏むより、先手を取って相手に後手を踏ませるのが僕らのやり方」
―3トップのコンビネーションは?
「ジュニーニョも俺も動けなくて、運動量が少なかった。コンディションを上げて、もっと走れるようになれば問題ない。代表から帰って来て、全然走れなくて。体重も落ちていた。今は里内コーチにメニューを作ってもらって、少しは走れるようになってきたし、息が切れないようになってきた。今はだいぶ上がってきている」
―先制のループシュートは?
「狙っていました」

●MF中村憲剛
―先制点のアシストは?
「前の試合にも同じような形でFWが抜け出して入るのがあった。いい動きをしてくれたので、トラップしやすいボールを出そうと考えた。裏を取ってFWが抜けるプレーは一番楽だし、それは狙っている」
―16試合ぶりの無失点となったが?
「記録の話を聞いて、自分たちがビックリしたぐらい。元々、堅守というスタイルじゃないし、僕は気にしていなかったけど、後ろの選手は気にしていたみたい。そういう思いが無失点につながったと思う」
―これで6戦負けなしだが?
「負けなしだけど、新しいサッカーを始めているところで、サッカーの中身は変わっている。1試合1試合、出てくる課題を克服しながらやっている」

●MF山岸智
「古巣とJリーグでは初めての対戦で、ブーイングされるだろうなとは思っていたけど、フロンターレのサポーターが温かい声援を送ってくれて力になった」
―古巣に勝った気分は?
「気持ち的にはうれしいけど、(千葉が)降格圏で順位も厳しいところにてい、複雑な気持ちもある。でも僕はもうフロンターレの選手なので、勝ててうれしい」
―左サイドバックには慣れた?
「もう3試合目なので、だいぶ慣れてきて、ディフェンスの部分もできてきた。もっと試合を重ねてフィットしてくれば問題ない。次の試合はホームだし、ここで勝てば上にもいける。優勝争いするために1試合1試合頑張りたい」
―ブーイングは気になった?
「ナビスコ杯で1回経験していたから、そんなに気にならなかった。相手が降格ラインのチームで、必死に来るのは分かっていたし、バランスを見るようにやっていた。後半は上がらないようにした。勝つためにはこういうゲームも必要。チームが勝つためにこういうサッカーをした」

●GK川島永嗣
「何が何でも(失点)ゼロで終わりたい気持ちでやっていた。追加点がなかなか入らない展開で、みんな(無失点の)意識を持ってやっていたのが良かった。僕は3-2でも、チームが勝つことが第一だと思っている。でも、その2失点の部分は次への課題になる。1-0より3-2がいいわけじゃないし、相手の力もあるし、流れもある。こういうゲームはゼロで抑えることが大事だし、これを続けていきたい」

<千葉>
●FW巻誠一郎
「最後までいい形ができなかった。守備は失点のところで(裏に)行かれたぐらいで何もさせなかったけど、その分、うちもうまくいかなかった。相手にプレーさせた感覚はなかったけど、もう少し精度が全体的に上がって、ラストパスまで行ければよかった。サイドからのクロスもあまりなかったし」
―2トップの距離が離れていた?
「試合中から感じていたけど、うまく修正できなかった。サイドチェンジも少なくて、効果的な動きができなかった」
―次は連戦で磐田戦になるが?
「厳しいけど、どこのチームも同じ条件。早く切り替えて次の試合に向けて準備しないと。1つ1つ勝ち点を取っていかないと、どんどん追い込まれる」

●MF下村東美
「前半は入りが悪かったけど、後半は押し込んでいる時間もあったし、そこで追いつけなかったのはもったいない」
―ミシェウがいなかった影響は?
「彼がいる、いないでは違う」
―次の磐田戦が大事だが?
「次がある意味、ひとつの分岐点になる。勝ち点3を奪うか、奪われるかで、シーズンのラスト何試合かが変わってくる」

●DF池田昇平
―失点の場面はオフサイドを取りに行った?
「プレーを止めちゃいけなかった。ハヤさん(早川)の裏にボールが入って、あそこは僕がカバーに行くか、ラインを止めてオフサイドを取るかだった。自分に責任がある。あそこ以外は戦えていたし、悔しい。強烈なFW相手に耐えてたので、あの1点だけが…。0-1で負けるのは悔いが残る」

(取材・文　西山紘平)