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[コマスポ]互角の展開も、決定打欠きドロー発進

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[5.4 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第1節 駒澤大0-0専修大 平塚]

 関東大学サッカーリーグ1部第1節は3日、平塚競技場で駒澤大が専修大と対戦し、0-0の引き分けに終わった。昨年に続き開幕戦2連勝を狙った駒大は、1年で2部から復帰した専大のゴールをこじ開けられず。新シーズンの開幕を白星で飾ることはできなかった。

 6年ぶりの関東王座奪還を狙う駒大と、09年以来、1年で2部から這い上がってきた専大。どちらも開幕白星を手にしたいという気持ちが強く伝わってきたこの試合は、まさに一進一退という言葉が相応しい、見応えのあるゲームとなった。

 両者がそれぞれの持ち味を発揮した立ち上がりは、中盤で激しい攻防を展開し、互いにゴールへと近づけない時間が続く。前線から厳しいプレスをかけ、カウンターから得点のチャンスを窺う駒大に対し、MF長澤和輝(2年=八千代高)を起点に長短のパスを織り交ぜ、ピッチを広く使おうとする専大。2チームとも決定機を作れないまま時計の針だけが進んでいった。

 最初のチャンスは14分、MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)がドリブルから独力で突破を図り、シュートまで持っていく。しかし、このシュートはGKの正面に飛び得点ならず。逆に、21分には相手FWに独走を許し、あわやという場面も。これはGK松浦和己(4年=尚志高)がファインセーブで防ぎ、なんとかことなきを得た。結局、このあとチャンスらしいチャンスは生まれず、スコアレスのまま前半を折り返す。

「マークの確認だったり、ポジションの修正」(DF林堂眞主将(4年=習志野高)を行った後半は、立ち上がりから駒大が積極的な攻撃を仕掛ける。52分、オーバーラップしていたDF砂川太志(4年=宜野湾高)が右足を振り抜くが、シュートはバーを直撃。62分にはMF碓井鉄平(2年=山梨学院大付高)の左クロスに肝付将臣(4年=熊本学園大付高)が飛び込んだが、これはゴール左にそれる。65分には、奥村情(3年=名古屋U-18)の縦パスを受けた碓井が振り向きざまに右足を一閃。しかし、無情にもボールは枠の上を通過していった。

 立て続けに作ったチャンスを凌がれると、終盤は逆に専大に押しこまれる展開となったが、ここで新守護神が魅せる。87分、抜け出した相手FWとの1対1では顔面で相手シュートをブロックすると、その1分後にはまたも裏へのスルーパスを通されたが、これも松浦が飛び出して阻止。本人は「味方がコースを切ってくれて、味方あっての自分のセーブ」と謙遜するが、チームを敗戦の危機から救うビッグセーブだった。その後は相手のシュートミスにも助けられ、0-0のままタイムアップを迎えた。

「負けなくて良かった」。秋田浩一監督の一言が、この日の駒大の出来を端的に表している。内容自体は五分五分だったが、決定機の数では圧倒的に専大に分があった。そんな印象の残るドローゲームだった。

[写真]試合前、「力をひとつに」の横断幕を手に取る両チームの選手たち

(文 駒大スポーツ・近藤信太郎)
(写真 同・田中幸生)

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