beacon

G大阪は終戦もACL出場権獲得、天皇杯で鹿島にリベンジだ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.28 J1第33節 鹿島5-1G大阪 カシマ]

 怒涛の追い上げを見せていたガンバ大阪は、最終節を残して終戦した。首位・鹿島との直接対決。勝てば勝ち点で並び、得失点差で上回れる試合だったが、結果は1-5の大敗だった。

 7月には首位・鹿島と勝ち点19差あった。Jリーグ史上最大の逆転優勝へ、後半戦に入って10勝4分1敗とハイペースで勝ち点を積み上げてきたが、最後に力尽きた。

 0-2とされた直後の後半15分にはFWペドロ・ジュニオールの右クロスからMF二川孝広が1点差に追い上げるゴールを決めた。しかし、その2分後に致命的な3点目を許し、万事休す。「早くに1点を返すことができて、これからというときに奪い返されたのが痛かった」とうなだれた。

 1-3の後半23分にFWルーカスが2枚目の警告で退場になった。それでもリスクを冒してゴールを目指した。「僕らは勝つしかなかった。引き分けでもいいとは思ってなかったし、10人でも攻め続けたいと。リスクを持ってやった」とMF遠藤保仁は言う。

 終盤にさらに2点を奪われ、結果は1-5となったが、MF明神智和は「0-1で負けるのも1-5で負けるのも変わらない。最後は点差が開いたけど、勝ちに行った結果」と強調した。

 「1、2点目の失点はミス絡み。こういう試合はミスをした方の負け。あらためてそう思った。肝心なところでミスをしたら失点になる。簡単ではないけど、なくしていきたい」。遠藤は悔しさを押し殺し、敗戦を受け止めた。

 4位浦和も負けたため、来季のACL出場権獲得となる3位以内は確定した。優勝は逃したが、最低限の結果は残した。後半戦の巻き返しは評価に値する。

 あとは天皇杯だ。12月12日の準々決勝では再び鹿島と相まみえる。ゼロックススーパー杯を含め、今季は鹿島に3戦全敗。王者にリベンジを果たした先に、最後のタイトルが待っている。

<写真>鹿島FW興梠に得点を許すG大阪守備陣
(取材・文 西山紘平)

TOP