beacon

加藤&岡本のJ初ゴールで水戸が京都を下す

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.5 J2第1節 水戸2-1京都 Ksスタ]

 水戸ホーリーホックが昨季までJ1の京都サンガF.C.にDF加藤広樹、FW岡本達也のともにJ初ゴールとなる2得点で2-1で勝利した。水戸が京都に勝つのはクラブ史上初のこととなる。

 水戸が幸先良く先制点を獲得した。前半9分、MF村田翔からの左CKのボールにファーサイドの加藤が頭で合わせて先制点を獲得した。191cmの高さを生かして相手DFの上から、叩きつけるような豪快なヘディングシュートで相手の出鼻をくじいた。09年に流通経済大から入団した加藤は強化指定時代も含めて、今年が水戸で迎える3年目のシーズンとなる。しかし、これまでは出場機会に恵まれず、通算10試合の出場に留まっていた。ようやくこの日、先発で起用されると、自身J初となるゴールで結果を出した。
 
 同23分にはミドルシュートを決められて同点に追いつかれたが、同34分に順天堂大から加入した岡本が決勝点を決めた。ハーフライン付近、村田のFKからのボールを加藤が頭で前へ流すと、最後は岡本がキレのある右足シュートをゴールネットへ突き刺した。その後はFWディエゴやFW宮吉拓実を中心とした攻撃に、ピンチも迎えるが、Jデビューを飾った国士舘大から加入のDF塩谷司ら守備陣が体を張って1点を守り抜いた。

 試合後のテレビインタビューで初陣を白星で飾った柱谷哲二監督は「キックオフから最後のホイッスルまで誰一人手を抜かずに走りきってくれた。本当に嬉しい」と選手たちを称えた。またJ初ゴールを決めた岡本も「決めれて良かった。チームのためにお客さんのためにを心がけてやりました」と笑顔で話した。

 一方、敗れた京都だったが前半23分にはMFチョン・ウヨンからのパスを受けたMF内藤洋平がPA外右から技ありのミドルシュートを決めた。その後に失点を喫して勝利はならなかったものの、立命館大から今季加入したばかりのルーキーが思い切りの良いプレーをみせたことは収穫といえる。

 また、後半38分にはディエゴの右クロスを受けた宮吉が果敢にPA内へ仕掛けていった。GKの好セーブに阻まれたが、若い選手たちが“新生・京都”を象徴するようなプレーを幾度もみせていた。次節、勝利した水戸は敵地で東京Vと対戦し、京都はホームで熊本と試合を行う。

(文 片岡涼)

TOP