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水戸はホーム3連勝ならずも今季初の無失点で湘南とスコアレスドロー

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[5.4 J2第10節 水戸0-0湘南 Ksスタ]

 水戸ホーリーホックはホーム3連勝を逃すも、昇格候補の湘南ベルマーレを相手に互角以上に渡り合い、連敗を免れた。ともに開幕2連勝を飾り、前節初黒星を喫した両チームの対戦は0-0のスコアレスドローに終わった。

 東日本大震災の影響で損傷を受けたケーズデンキスタジアムに4086人の観客が駆け付けた一戦。これまでホームで京都、徳島と強敵を連破してきた水戸はみたびホームのサポーターに勝利をプレゼントしたかったが、1点が遠かった。

 前半12分、MF小池純輝の右クロスのこぼれ球をFW遠藤敬佑がつなぎ、FW岡本達也が左足で狙うもゴール左へ。同25分には右CKのセカンドボールをMF小池純輝が右足ボレーで狙ったが、ゴール上に浮いた。同38分、MF村田翔のFKに合わせた小池のヘディングシュートはGK西部洋平がスーパーセーブ。チャンスをつくりながら決め切れなかった。

 一方、CBのDF加藤広樹、左SBのDF保崎淳が2試合ぶりに先発復帰した守備陣は湘南の流動的な攻撃に落ち着いて対応。後半10分にはFW佐々木竜太のシュートをGK本間幸司が防ぐなど、今季4試合目で初の無失点で終えた。

 クラブによると、柱谷哲二監督は「湘南さん相手に互角の試合ができた。今持っている力を出せたと思う」と強調。「ディフェンスに関しては、相手の強力なフォワードを良くゼロで抑えてくれた。初めてゼロで抑えることができたので本当に素晴らしいことだと思う」と守備陣を称えた一方、「オフェンスに関しては残念ながら初めてゼロで終わってしまった。そのところで決定力が、このチームの今後の課題になってくると思う」と、やはり今季初の無得点となった攻撃面を課題に挙げていた。

 湘南は後半26分、佐々木に代えてJデビューとなる新外国人のFWルーカスを投入。何とか1点を狙いにいったが、こちらも決定力を欠いた。後半ロスタイムにはMF坂本紘司の右からの折り返しにMFハン・グギョンが右足で合わせたが、ゴール上へ。前節の横浜FC戦(0-1)に続いて2試合連続の無得点に終わり、開幕2連勝後、2試合連続で勝利を挙げられなかった。

(文 西山紘平)

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