beacon

水戸は吉原&鈴木の2トップで連敗ストップ、鈴木はJで2149日ぶりゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.31 J2第23節 水戸3-1愛媛 Ksスタ]

 待望の2トップが水戸ホーリーホックの連敗を3で止め、4試合ぶりの勝ち点3をもたらした。左アキレス腱断裂の重傷から復帰したFW吉原宏太が今季初出場初先発。ポートランド・ティンバース(アメリカ)から加入したFW鈴木隆行も移籍後初先発で吉原と2トップを組み、鈴木の6年ぶりとなるJリーグでのゴールなどで愛媛FCに3-1で快勝した。

「ここまで来るのは大変だったので……」。試合後のインタビューで吉原は言葉を詰まらせた。昨年10月3日の愛媛戦で左アキレス腱を断裂。全治6ヵ月の重傷を負った。16日の札幌戦、23日の富山戦もベンチ入りしたが、出番はなし。この日、先発で301日ぶりのピッチに戻ってきた。

 そして、6月にアマチュア契約で加入した鈴木も移籍後初先発。吉原&鈴木の2トップが立ち上がりからチャンスをつくった。前半20分、GKからのロングキックを鈴木がバックヘッドで流し、ゴール前に走り込んだ吉原がシュート。惜しくもGKに阻まれたが、2人だけで決定機をつくり、チームを勢い付けた。

 後半4分には吉原の右クロスのこぼれ球をPA外からMFロメロ・フランクが右足ボレーで叩き込み、先制点。同10分にはロメロ・フランクのスルーパスに抜け出したMF小澤司が追加点を決め、2-0とリードを広げた。

 最大の見せ場が訪れたのは後半23分だ。左サイドからのFKのチャンス。小澤のクロスに鈴木がヘディングで合わせ、鮮やかにゴールネットを揺らす。鈴木にとって鹿島時代の05年9月11日の川崎F戦以来、2149日ぶりとなるJリーグでのゴールが試合を決定付けた。

 愛媛は後半ロスタイムにMF大山俊輔の左クロスからDF高杉亮太がヘディングシュートを決め、意地の1点を返したが、水戸が3-1で勝利。初先発でゴールという結果を残した鈴木は「コンディションを戻すのは苦しかったけど、徐々にサッカーを楽しめるようになっている。このまま続けていきたい」と意気込み、吉原も「絶対に帰ってくると決めていたので、今日はゴールを取れなかったけど、残り試合、迷惑をかけてきた分も頑張ります」と誓っていた。

TOP