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19歳・大竹決勝弾でF東京勝利

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[3.29 ナビスコ杯Bグループ第2節 F東京 1-0 神戸 味スタ]

 ナビスコ杯は29日、予選グループ第2節を行った。BグループのFC東京ヴィッセル神戸は、MF大竹洋平の決勝ゴールでF東京が1-0で勝った。

 初戦で白星を逃した両チームの試合はF東京が4-4-2、神戸が3-6-1システムでスタート。ホーム・F東京はGKが権田修一で4バックが右から椋原健太、佐原秀樹、今野泰幸、徳永悠平。中盤中央に羽生直剛と浅利悟が入り、右MF大竹、左MF梶山陽平、2トップがカボレと赤嶺真吾のコンビだった。
 一方の神戸はGKが榎本達也で3バックは河本裕之、宮本恒靖、北本久仁衛。中盤の底の位置に金南一と松岡亮輔が構え、右MFが石櫃洋祐、左MFが大屋翼。馬場賢治と吉田孝行がトップ下に入り、1トップを我那覇和樹が努めた。

 前半はともに攻め手がなく、観衆を沸かせる場面がほとんどないまま進んでいった。神戸は我那覇、F東京は赤嶺とともにターゲットマンを狙ったロングボール中心の攻撃。運動量が少ないのに加えてパス精度も欠き、サイドや最終ラインの裏を突くような攻撃をすることができなかった。神戸はクロスボールから石櫃や吉田がシュートまで持ち込んだが、F東京は37分に椋原が右サイドを破った場面と大竹のスルーパスに赤嶺が走りこんだところを除くとPAにも近づくことができず。シュートゼロで前半を終えた。

 ミスを犯さないDFの光る展開で終えた前半。神戸は後半開始からMF鈴木規郎を投入し、流れを引き寄せにいく。だがミドルレンジからのシュートは放つものの、この日CBに入った今野と佐原を中心としたF東京守備陣に対して効果的な攻撃ができない。逆にF東京は14分、右サイドの赤嶺を起点にポストへ入ったカボレが逆サイドへボールを流すと走りこんだ大竹が左足を一閃。強烈なシュートがニアサイドを破り、先制ゴールとなった。
 ボッティ、アラン・バイーア、マルセウのブラジル人トリオ不在の神戸は苦しい展開。石櫃や鈴木の直接FKは枠を大きく外れ、終盤に投入したFW松橋章太、河本を前線に上げる策も不発。試合終了間際の左CKではGK榎本も攻撃参加して1点を取りにいったが、F東京守備陣に守りきられ、無得点で試合を終えた。

(取材・文 吉田太郎)

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