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大久保観戦も神戸敗戦、宮本「勝てるチームに」

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[3.29 ナビスコ杯Bグループ第2節 F東京 1-0 神戸 味スタ]

 ヴィッセル神戸は主導権を握っていた前半に試合を決めることができず。後半14分の失点により0-1で敗れ、ナビスコ杯は2戦未勝利となった。
 前半はボールを支配する時間が長く、攻勢に出ていた神戸はDF宮本恒靖を中心とした守備陣も相手に攻撃する機会を与えず、シュートゼロに封じ込んだ。だが、優勢だった時間を「何となく過ごしてしまった」(宮本)ことで得点することができず、試合を落とすことになった。

 後半14分、相手のスローインから一瞬の隙を突かれて失点。その後再び攻勢に出たが、同点に追いつくことはできなかった。宮本は「エアスポットに入るような時間帯は(どのチームにも)あると思う。その時間は耐えないといけない。(神戸は)耐えないといけないときにしのぎ切れていない」と無念の表情だった。
 09年シーズンの開幕から1ヵ月。神戸はこれでリーグ戦を含めて今季1勝2分2敗となった。この日はMFボッティらブラジル人トリオが欠場するなど万全のメンバーで試合に臨むことができていないことは確か。だが来季のACL出場を掲げるなど、大きなステップアップを誓うチームはいいスタートを切ることができていない。この日スタンドから観戦した前エースの日本代表FW大久保嘉人の前で「強さ」を見せることはできなかった。
 加入1年目から主将を務める宮本は「すぐにいいサッカーができる訳ではない」と前置きしながらも「もっと勝ちたい。常に勝てるチームになりたい」と誓う。苦しい状況でも高い目標を持って戦うことに変わりはない。まずは「負けを繰り返さないこと」で悪い流れを断ち切るしかない。

(取材・文 吉田太郎)

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