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岡崎の2戦連発で清水が待望のリーグ初勝利

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[4.5 J1第4節 神戸0-1清水 ホムスタ]

 J1第4節は5日、残り2試合を行い、ホームズスタジアム神戸ではヴィッセル神戸清水エスパルスが対戦。後半17分に日本代表FW岡崎慎司の挙げた先制点を守り切り、清水が1-0で今季リーグ戦初勝利を飾った。

 神戸は3-5-2のシステムで、GK榎本達也、3バックは右から河本裕之、宮本恒靖、北本久仁衛。中盤は松岡亮輔と金南一のダブルボランチで、右に石櫃洋祐、左に鈴木規郎、トップ下にボッティが入り、吉田孝行と我那覇和樹が2トップを組んだ。
 清水は4-4-2で、GK西部洋平、4バックは右から高木純平、青山直晃、岩下敬輔、児玉新と並んだ。中盤は枝村匠馬と山本真希のダブルボランチで、右サイドに兵働昭弘、左サイドに藤本淳吾。2トップは岡崎慎司とヨンセンだった。

 試合の主導権を握ったのは清水。豊富な運動量でプレスをかけ、ボールを奪うと、切り替えの速い攻撃で神戸の3バックの横のスペースを突き、サイドからチャンスを伺った。前半36分には左サイドに流れた兵働のマイナスの折り返しに藤本が走り込み、左足でシュート。決定的な形だったが、GKの正面だった。

 神戸はロングボールが多く、なかなかチャンスをつくれなかった。ロングフィードのこぼれ球からボッティがクロスバー直撃のシュートを放つ場面はあったが、攻撃は単発だった。

 流れのつかめない神戸はハーフタイムに吉田を下げ、MF茂木弘人を投入。さらに後半14分にも鈴木に代えてFW松橋章太を入れるなど積極的に動いた。これが功を奏したか、トップ下のボッティや右サイドの石櫃が起点となり、清水を押し込んだ。

 しかし、この嫌な時間帯を体を張って耐えた清水が流れを引き戻し、セットプレーから先制する。後半17分、藤本の左CKをファーサイドのヨンセンが頭で折り返し、岡崎がヘディングシュート。3月22日の名古屋戦(1-3)に続く岡崎の2戦連発弾が、そのまま決勝点になった。

 試合後のインタビューで岡崎は「相手のディフェンスは堅いと思っていたけど、セットプレーという形で点が取れてよかった。(2戦連発は)これからの自信になるし、チームとしてもリーグ戦初勝利なので、次のホームにつなげられると思う」と笑顔で語った。

 清水はこれで3月29日のナビスコ杯・京都戦(2-0)に続いて公式戦2連勝。守備陣もここまで公式戦5試合のうち4試合を無失点に抑えており、岡崎&ヨンセンの2トップがさらにフィットしてくれば、ここからの巻き返しも十分にありそうだ。

(文 西山紘平)

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