beacon

フル出場の平山、4発撃つも不発

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.9 J1第11節 FC東京0-0京都 味スタ]

 FC東京のFW平山相太が、スコアレスドローに終わった9日の京都サンガF.C.戦で8試合ぶりの先発フル出場を果たした。4本のシュートを放ちスタジアムを沸かせたが、京都の堅い守備の前に精彩を欠き、今季初ゴールはお預けとなった。

 「ボールも良く回っていたし自分たちのサッカーが出来た。やり難さはなかった」。試合後に平山がそう話した通り、F東京は前半から丁寧且つ細かいパス回しで京都を翻弄。ペースを握った。前半13分にMF石川直宏の右FKから打点の高いヘディングシュートを見舞うと、同15分には流動的に左サイドに流れてはオーバーラップしたDF長友佑都にタイミング良くスルーパス。長友のシュートをお膳立てした。良い形は作るものの当然ながらそう簡単にはゴールが割れず、「こっちの方が人数も多かったのに、焦ってシュートに急ぐ場面もあった。最後の場面でもうひと工夫欲しかった」と平山。

 後半も190cmの高さを生かして2本のシュート撃ち込んだ。後半24分、右サイド・鈴木達也のクロスに頭で合わせ、同41分にはFKからMF大竹洋平がファーサイドに入れたクロスに飛び込んでヘディングシュートを見舞った。どちらも迫力は十分だったが、正確さを欠いた。「良いクロスをもらったのに。ボールは上から叩きつけないと…」。悔しそうな表情で漏らした。前半から平山にクロスを送り続けた石川は、「ヘディングを外したとき悔しそうにしていたので、もっと正確なクロスを入れてあげたかった。相太はキープしてタメを作ってくれるし、真吾(FW赤嶺)と良い形で連動してくれていた」。平山の動きに合格点をつけた。

 相手の2倍以上となる19本のシュートを打ちこみながらも、引いた京都を最後まで攻略できなかったF東京。GWの5連戦を勝利で終えることは出来なかった。しかし、平山は「自分たちのやろうとしていること(ムービング・フットボール)は出来ている」とキッパリ。「ブレないようにして、自分たちのサッカーで次はモノにします」。久々の先発フル出場で手応えを掴んだ平山がいた。

<写真>F東京FW平山(13番)
(取材・文 山口雄人)

TOP