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引分けながらも京都・佐藤勇「この結果は妥当」

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[5.9 J1第11節 FC東京0-0京都 味スタ]

 アウェーの京都サンガF.C.が、9日のFC東京戦で手堅く勝点1を持ち帰った。

 「あの内容で勝点3をとるのは難しい。我々もせめてドローは欲しかった」。MF佐藤勇人は試合後、そう振り返った。京都は前半から相手に細かくパスを繋がれ、中盤を支配された。特に前半45分は圧倒的に押し込まれ、放ったシュートは相手の12本に対し僅か4本。「今日はまずブロックをしっかり作って、FWディエゴ、パウリーニョを中心にカウンターを狙った。特に相手の両SBが上がることが多いので、彼らが上がって2バックになるところを狙っていた」。試合前の戦略をそう話した加藤久監督だったが、現実はそれとは異なり、攻撃では相手の両CBブルーノ・クアドロス、今野泰幸に良いところを消された。

 しかし守備では狙い通り引き気味に構え、相手の得点チャンスを確実に潰した。F東京もMF石川直宏は「京都の立ち上がりはスロースタートだった。どこかでアクセントをつけてつけこんでやろうと狙っていたけど、あそこまで引かれると厳しい」。京都の堅さに舌を巻いた。

 終わってみれば総シュート数は19対9。FW平山相太や赤嶺真吾には計10本もシュートを撃ち込まれた。「厳しい時間帯に0点で抑えたのが大きい。内容は決して良くないけれど、安定性を欠くこともなく、自信を失う必要もない。5連戦の中でこの結果(勝点1)は妥当なところ」。佐藤はそう話し、次こそは勝点3を掴むと宣言した。次は17日のジェフユナイテッド千葉戦(西京極)。久しぶりに1週間あく。まずは体調を整えて次節に向かいたい。

<写真>試合前にF東京主将の羽生と握手を交わす京都MF佐藤
(取材・文 山口雄人)

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