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矢野&マルシオ弾で新潟がガンバを撃破!!

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[6.20 J1第14節 G大阪0-2新潟 万博]

 J1が約1ヵ月ぶりに再開し、大阪の万博競技場ではリーグ5位のガンバ大阪が3位のアルビレックス新潟と対戦した。試合はガンバペースで進んだが、日本代表から戻ったFW矢野貴章、MFマルシオ・リシャルデスのゴールで新潟が2-0勝利。新潟は初めて万博でガンバを下し、5月23日の清水戦からの公式戦連敗記録を5でストップした。

 ホームのガンバは4-4-2。リーグ開幕戦で負傷し長期離脱していたDF加地亮が復帰。日本代表から戻ったMF橋本英郎が右ボランチに入り、負傷のMF遠藤保仁、DF山口智はベンチから外れた。一方、新潟は4-3-3。代表帰りの矢野が3トップの右に入った。
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 まず主導権を握ったのはガンバだった。前半3分に左CKからルーカスがヘディングで合わせファーストシュート。その後はボランチのMF倉田秋が両サイドのMF佐々木勇人、安田理大に素早く散らしチャンスを窺う。加地も右サイドから積極的に攻撃参加しセンタリングをあげた。同18分、加地がPA中央の好ポイントにクロスを入れたが、倉田とルーカスが重なってしまい倉田が遠慮気味にフィニッシュ。ボールはGKの正面へ飛んでしまいチャンスを潰す形となった。

 劣勢だった新潟は序盤こそカウンター攻撃に終始していたが、次第にポゼッションを高め、最終ラインから落ち付いてビルドアップするようにった。右MFマルシオ・リシャルデスはキープすると中へ切れ込み、そこから前線スペースにスルーパス。FWペドロ・ジュニオールの高い個人技にチャンスを託した。前半29分にはドリブルの切り返しから、マルシオがPA右にスルーパス。ジュニオールがDFを振り切ってフィニッシュしたが、これは惜しくもサイドネットに引っ掛かった。

 その直後の同31分、新潟が先制点をもぎ取った。DF内田潤が右サイドから大きなクロスを蹴り込むと、ファーサイドのMF松下年宏がヘディングでPA中央へ。更にゴール目の前にいたFW大島秀夫が頭で右後方のスペースに下げると、矢野が体制を崩しながらも右足ボレーで地面に叩きつけた。ボールは大きくバウンド。ガンバ守備陣のジャンプを軽々と超え、ゴールネットを揺らした。1-0。前半は、途中から攻勢を強めた新潟のリードで終えた。


 ガンバは安田にかえ今シーズン初出場のMF二川孝広を投入。また倉田をFW播戸竜二に交代し、後半に臨んだ。ボールの預けどころが増えたガンバは後半4分、その二川からリズミカルな攻撃で魅せた。二川は中盤左でキープするとPA右スペースに大きくフィード。マークされた播戸は1列後ろにすかさず戻し佐々木が右足でフィニッシュ。新潟も同10分、ジュニオールがドリブルでPAへ侵入しシュート。DFに弾かれた球を松下がフィニッシュに持ち込んだ。しかし、どちらのシュートも枠上に抜けた。

 ガンバの攻撃を尻目に後半37分、新潟がアッサリと追加点を決めた。ジュニオールがドリブルでアタッキングゾーンに仕掛けると、DF2人のマークにあいPA右外のマルシオへ。マルシオはワントラップすると躊躇なくミドルシュート。ボールはGK藤ヶ谷陽介の手先をすり抜けた。0-2とされたガンバは同42分にDF中澤聡太が、ロスタイムにDF下平匠がポスト直撃のヘディングシュートを放ったが、ここで時間切れとなった。

 新潟は初めて万博でガンバを下し、5月23日の清水戦からの公式戦連敗記録を5でストップ。一方、ガンバは3試合連続無得点。リーグ再開を白星で飾ることは出来なかった。

(文 山口雄人)

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