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“ツネ様”「どう喜んでいいか分からない」“ミラクルゴール”

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[7.18 J1第18節 川崎F 2-2 神戸 等々力]

 “ツネ様”が自身、チームメイトも驚く鮮やかなオーバーヘッド弾で勝ち点1をもたらした。
 1-2と1点ビハインドで迎えた後半24分だ。ヴィッセル神戸の元日本代表MF宮本恒靖はゴール正面、PA外から左サイドのMF古賀誠史へパスを送るとPAへ向けて駆け上がる。そして古賀からのクロスを胸でトラップすると、そのまま右足でオーバーヘッドシュート。これが日本代表GK川島永嗣の守るゴールを破り、貴重な同点弾となった。

 J復帰後初ゴールは相手サポーターもどよめくスーパーゴール。試合後に日本代表FW大久保嘉人は「(シュート体勢に入った時は)打つな、と思った。絶対に入らないと思ったからね。シュートを打ったらチャンス失うと・・・」と苦笑していた。ただ、宮本はその想像をいい意味で裏切るビューティフルゴール。“千両役者”ぶりを発揮した。

 川崎Fの関塚隆監督も「(神戸にとって)起死回生のゴールだった」と口にした一撃について、宮本は「シュートのイメージあった。ただ、(決まって)どう喜んでいいか分からなかった」と驚きの表情。チームメイトからは「ミラクルだ」とからかわれたという。宮本は試合について「先制されて追いついて、勝ち越されて追いつくことは簡単ではない。でも後半いい形があったりしたから勝ちにしたかった」と残念がっていたが、「今一番早くやりたいことは、(自分の)ゴールシーンを見ること」と自身の会心の一撃に、表情は最後まで穏やかだった。

<写真>後半24分、神戸MF宮本のオーバーヘッド
(文 吉田太郎)

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