beacon

新潟FW矢野、鮮やかなゴールで今季6点目!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.18 J1第18節 横浜FM1-1新潟 日産]

 アルビレックス新潟の日本代表FW矢野貴章が、リーグ第14節・ガンバ大阪戦以来、約1ヵ月ぶりとなるゴールをあげ、今季の得点数を6に伸ばした。

 ゴールシーンは一発のロングボールから、瞬発力を活かした鮮やかなものだった。前半24分、出場停止のDF千代反田充にかわって先発出場したDF千葉和彦が自陣からロングフィードすると、「あのとき千葉と目が合った」という矢野は絶妙なタイミングで飛び出し一気に加速。「あのスペースをずっと狙っていたし、本当に良いボールが来た」。矢野は一瞬で横浜F・マリノスのDFラインの裏に抜け出し、胸でトラップ。躊躇なく右足を振り抜いた。「トラップからシュートまで落ち付いてイケた。今日は相手の背後、2列目からの飛び出しを意識していた」。してやったりの顔で振り返った。

 1-0としたものの後半2分に同点にされると、暑さのせいか新潟は次第に運動量が落ちた。矢野と3トップを張った元マリノスのFW大島秀夫は悔しそうに話す。「久々の日産スタジアムでの試合。最後に自分のゴールで試合を決めてやろうと思い描いていたのに…。正直最後はバテてしまいました」。

 同時刻に行われていた試合では2位の浦和レッズが大分トリニータに負けたので、新潟が勝ち切れば2位に浮上できた。しかし結局ゲームは1-1のドロー。MFマルシオ・リシャルデスとDF千代反田充を欠いたこの試合。残念そうにはしながらも鈴木淳監督は結果を評価した。「マルシオ、千代反田という攻撃、守備の核が不在の中で、千葉たちがよくやってくれた」。あと1点が遠かったが、主力を欠いても十分戦える。そんな自信を手にした一戦となった。

(取材・文 山口雄人)

TOP